B2Bアジェンダ2024レポート #01
新時代のB2Bマーケターの役割とアクションを徹底議論【B2Bアジェンダ2024レポート】
国内最大級のB2B特化型マーケティングカンファレンス「B2Bアジェンダ2024(主催:ナノベーション)」が 9月12日と13日に鹿児島(鹿児島センテラス天文館)で開催された。
キーノートでは「ビジネスインパクトを最大化する新時代のB2Bマーケターの役割とアクション」と題して、キーエンス データアナリティクス事業グループ マネージャーの柘植朋紘氏、NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 事業推進部 マーケティングインテグレーション推進室長の徳田泰幸氏、三井住友カード ビジネスマーケティング統括部 シニアマネージャーの鈴木研吾氏がスピーカーとして登壇した。
B2Bマーケターがビジネスインパクトを出すための役割や必要なアクション、データやテクノロジーを活用して効果を最大化するために重要なポイントは何か、従来のマーケティング活動の枠を超えて、ビジネス全体に影響を与える存在へと進化するためには何が必要か。日本電気 マーケティング&アライアンス推進部門 マーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部 マーケティングシニアディレクターの東海林直子氏がモデレーターとして切り込んだセッションをレポートする。
キーノートでは「ビジネスインパクトを最大化する新時代のB2Bマーケターの役割とアクション」と題して、キーエンス データアナリティクス事業グループ マネージャーの柘植朋紘氏、NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 事業推進部 マーケティングインテグレーション推進室長の徳田泰幸氏、三井住友カード ビジネスマーケティング統括部 シニアマネージャーの鈴木研吾氏がスピーカーとして登壇した。
B2Bマーケターがビジネスインパクトを出すための役割や必要なアクション、データやテクノロジーを活用して効果を最大化するために重要なポイントは何か、従来のマーケティング活動の枠を超えて、ビジネス全体に影響を与える存在へと進化するためには何が必要か。日本電気 マーケティング&アライアンス推進部門 マーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部 マーケティングシニアディレクターの東海林直子氏がモデレーターとして切り込んだセッションをレポートする。
営業の売上を最大化するために
東海林 まずは、3人の自己紹介をお願いします。
柘植 キーエンスの柘植朋紘です。キーエンスは営業利益率が50%を超える高収益が有名で、社名の由来は「Key of Science(科学の鍵)」。データを活用して科学的に仕事を進めることを大切にしています。
私はマーケティングが長く、2019年からは新規事業としてビジネスデータ分析ソフトウェアの展開に力を入れています。
キーエンス データアナリティクス事業グループ マネージャー
柘植 朋紘 氏
新卒でキーエンスに入社後、コンサルティングセールス・人事採用を経て、データをフル活用したマーケティング・営業推進・販促活動に10年以上、従事。現在は、キーエンスの高収益を支える「データ活用ノウハウ」を基に開発した『データ分析プラットフォームKI』を幅広く展開中。各種イベントなどでの講演多数。
柘植 朋紘 氏
新卒でキーエンスに入社後、コンサルティングセールス・人事採用を経て、データをフル活用したマーケティング・営業推進・販促活動に10年以上、従事。現在は、キーエンスの高収益を支える「データ活用ノウハウ」を基に開発した『データ分析プラットフォームKI』を幅広く展開中。各種イベントなどでの講演多数。
徳田 NTTコミュニケーションズの徳田泰幸です。2017年頃からセールス・イネーブルメントに取り組んでいます。2023年には『セールス・イネーブルメントの教科書』(イースト・プレス)という書籍を出版しました。
今回は、これまで取り組んできたBtoBマーケティングやデータを活用したマーケティング、さらに企業を支援する中での失敗談も共有できればと思っています。
NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 事業推進部 マーケティングインテグレーション推進室長
徳田 泰幸 氏
法人営業を15年経験後、新規開拓営業組織の事業戦略担当を経て、2019年にイネーブルメント機能として社内組織であるData.Camp®を立ち上げる。2020年から3,500名の大手法人営業部隊のセールス・マーケティング戦略を担当し、2024年7月からはお客様のデータドリブンセールス・マーケティング領域の推進に対するご支援・コンサルティング業務に従事。国内企業全体のイネーブルメントの発展と底上げを目指し、関連イベントにおいても多数講演。著書:『セールス・イネーブルメントの教科書』(イーストプレス)
徳田 泰幸 氏
法人営業を15年経験後、新規開拓営業組織の事業戦略担当を経て、2019年にイネーブルメント機能として社内組織であるData.Camp®を立ち上げる。2020年から3,500名の大手法人営業部隊のセールス・マーケティング戦略を担当し、2024年7月からはお客様のデータドリブンセールス・マーケティング領域の推進に対するご支援・コンサルティング業務に従事。国内企業全体のイネーブルメントの発展と底上げを目指し、関連イベントにおいても多数講演。著書:『セールス・イネーブルメントの教科書』(イーストプレス)
鈴木 三井住友カードの鈴木研吾です。2年前に参画し、BtoBマーケティングの型作りとチーム運営、データ活用による法人向けクレジットカードの事業推進をしています。
三井住友カード ビジネスマーケティング統括部 シニアマネージャー
鈴木 研吾 氏
BtoBのセールス&マーケに一貫して従事。
自動車業界でCS営業を経験後IT業界に転籍、ソリューション営業としてAI・データ・5Gを活用した新事業創出プロジェクトを担当。その後マーケティング部門でトリプルメディア、デジタルマーケティング基盤を担当。
2022年より三井住友カードにてBtoBマーケティング立上げに従事。アジャイル手法のプロジェクトマネジメントによりビジネスキャッシュレスを推進中。
趣味はプロボノ。中高生向け金融経済教育やNPO向けデジタル活用コンサルで教壇に立つ。
鈴木 研吾 氏
BtoBのセールス&マーケに一貫して従事。
自動車業界でCS営業を経験後IT業界に転籍、ソリューション営業としてAI・データ・5Gを活用した新事業創出プロジェクトを担当。その後マーケティング部門でトリプルメディア、デジタルマーケティング基盤を担当。
2022年より三井住友カードにてBtoBマーケティング立上げに従事。アジャイル手法のプロジェクトマネジメントによりビジネスキャッシュレスを推進中。
趣味はプロボノ。中高生向け金融経済教育やNPO向けデジタル活用コンサルで教壇に立つ。
東海林 早速、今回のテーマである「ビジネスインパクトをどのように出しているのか」について聞いていきます。では、キーエンスの柘植さんからお願いします。
日本電気 マーケティング&アライアンス推進部門 マーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部 マーケティングシニアディレクター
東海林 直子 氏
NEC入社後、通信ネットワーク系の代理店販売業務を担当しユーザーコミュニティを立ち上げ、その後、法人向けインターネットサービス(BIGLOBEビジネス)で新サービス企画および 営業支援を担当。2004年からは市場リレーション推進部門にて メールマーケティングをベースとした 全社マーケティング活動を開始。
現在は、IMC本部でオウンドメディア、外部メディア、 リアルイベント等の様々なタッチポイントと MA、SFA、インサイドセールスを連動させたマーケティング施策実行を統括。
東海林 直子 氏
NEC入社後、通信ネットワーク系の代理店販売業務を担当しユーザーコミュニティを立ち上げ、その後、法人向けインターネットサービス(BIGLOBEビジネス)で新サービス企画および 営業支援を担当。2004年からは市場リレーション推進部門にて メールマーケティングをベースとした 全社マーケティング活動を開始。
現在は、IMC本部でオウンドメディア、外部メディア、 リアルイベント等の様々なタッチポイントと MA、SFA、インサイドセールスを連動させたマーケティング施策実行を統括。
柘植 キーエンスでは、社員ひとりひとりが生み出す付加価値を最大化することを目指して、あらゆる手段を駆使しています。
「そこまでやっているのか」という例を挙げると、たとえばコンテンツ・マーケティング。Googleで「タイ 渋滞」や「メキシコ 出張」で検索すると、検索結果の上位にキーエンスのWebサイトが出てきます。製造業の方々が検索すると、知らない間にすべてキーエンスサイトにつながるぐらいの意気込みです。役立つ情報を徹底的に提供することで、キーエンスの認知度を高め、見込み顧客の獲得にもつなげているのです。
他にも、展示会では大きなロゴ入りの不織布バッグを来場者に配布しており、受け取っていただいた方に最大限喜んでいただけるように、そのサイズや材質にもこだわっています。また、ビジネスインパクトを大きくするためには、社内でデータ分析やRPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)の活用を進めることが欠かせないと考え、誰もが使いやすい独自のソフトウェアを自社開発するなど、全方位的にクレイジーに実行しています。