リテールアジェンダ2024レポート #01

ネットスーパーの売上比率が50%を超える日も。三重県の隠れた優良企業 スーパーサンシが取り組む4つの必勝法【リテールアジェンダ2024レポート】

 

ネットスーパーへの参入が小売業での勝機


村尾 ここまで説明した脳科学や行動経済学など、「人間理解」のヒントをもとにスーパーサンシさんのネットスーパーをひも解いていきます。

高倉 私たちが展開するJapan NetMarketでは、「お買い物をもっと楽に!もっと楽しく!」をミッションに掲げています。

ネットスーパーはまだまだ黎明期であり「楽」の部分は実現しつつありますが、「楽しい」の部分はこれからです。しかし、スマートフォンの進化や通信速度の向上、そしてAIの登場により、今後はゲーム性を取り入れた「楽しい」ネットスーパーが実現すると考えています。

私たちは開業4カ月で月商2000万円を売るネットスーパーを実現するノウハウを持っているので、Japan NetMarketに加盟いただいた企業には「ネットマーケットでネット商圏の総取り」が実現できると伝えています。現在、小売業界では半世紀に一度ともいえる地殻変動が起きており、顧客のアクセス手段が車からスマホへと劇的に変化しています。この変化を踏まえて、ネットスーパーへの参入こそが時代に即した成長戦略だといえるでしょう。

コロナ禍における需要の高まりだけでなく、コロナ後もネットスーパーの売上はさらに伸び続けています。一方で、スーパーマーケット全体の市場規模は1997年をピークに縮小傾向にある中で、ネットスーパーは成長し続けています。
  

さらに、マッキンゼーのレポートでは2040年にはeコマースが最も成長する市場になると予測されています(The next big arenas of competition )。小売業界でいえばネットスーパーへの進出は、この成長の果実を享受するための重要な手段となります。

私は今後、「店舗でも買える、ネットでも買える」というハイブリッド型店舗が主流になると確信しています。ネットスーパーは、もはや「あれば便利」なサービスではなく、「なくてはならない」存在へと進化しつつあります。

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