マーケティングアジェンダ2025 #11

【速報】「マーケティングアジェンダ沖縄2025」が参加者380人超で開幕、「AIは市場を創造するのか?」を徹底議論

380人を超えるマーケティング関係者が沖縄に集結


 日本最高峰のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2025(主催:ナノベーション)」が21日、沖縄県読谷村(グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート)で開幕した。今年の参加者数は380人を。本日から23日(金)までの3日間にわたって、トップマーケター同士の熱い議論やネットワーキングが繰り広げられる。


 
 初日のキーノートは、全体テーマ「AIは市場を創造するのか?」について次世代の経営者・マーケターが意見を交わすセッションを実施した。

 スピーカーは、Mizkan 代表取締役専務 兼 日本+アジア事業COOの槇亮次氏と、アサヒグループジャパン 常務執行役員 最高成長責任者(CGO)の梶浦瑞穂氏。モデレーターは、日本ケンタッキー・フライド・チキン 専務執行役員 CDTO(Chief Digital Technology Officer)DX 推進本部長の池照直樹氏が務めた。

 槇氏はネスレ日本で「KitKat」などのブランド成長を牽引し、スイス本社ではグローバル戦略も担当。2023年よりMizkanに参画し、「地元を味わう味ぽん」など生活者視点の商品開発を推進。2025年からは日本+アジア事業のCOOとして、国内外でのマーケティング改革をリードしている。

 梶浦氏はアサヒビールで「クリアアサヒ」の開発やブランドマネージャーを歴任後、インドネシアでの海外事業や、新価値創造推進責任者として、ノンアル・プレミアム領域の成長を主導。2022年にはスマドリ社を設立し、スマートドリンキングという新たな価値提案を推進。2025年からはグループ全体の成長戦略を担っている。

 本セッションでは、マーケティング領域でAI活用が加速する現在を踏まえ、AI時代に求められるマーケターの役割や、今後のマーケティングの在り方について議論を深めた。

 AIの進化・活用は、プロフェッショナル・オペレーターから経営人材になるチャンス。人間(経営者やマーケター)を「操縦士」、AIを「コパイロット(副操縦士)」に例え、上手く副操縦士を機能させるために必要なことは何かを考えることが重要だという指摘や、AIによって人間がオペレーショナルな業務から解放されることによって生まれた時間をどう使うか戦略的思考を持って考え実行することが重要という指摘など、AI活用によってマーケターが自身の仕事のレベルを引き上げていくためのヒントがいくつも提示された。
 

AI時代における顧客理解と、その先にある顧客体験の最前線に迫る

 2日目も注目のセッションが続く。

 キーノート#2のテーマは「米国・高級百貨店 ノードストロームが、デジタルでも実現する『伝説的な顧客体験』」。 顧客の購買行動が多様化し、デジタル接点が増加する中で、リアルとデジタルの融合やデータ活用はマーケティングにとって避けられないテーマになっている。しかし、多くの企業が「データを統合しても活用しきれない」「AIを導入しても成果が出ない」といった壁に直面している。

 本セッションでは、普段はほとんどカンファレンスに登壇することがない米国の高級百貨店 ノードストロームでテクノロジー活用を推進する シニア・バイス・プレジデントのミーガン・キースター氏が特別来日・登壇する。モデレーターは、資生堂ジャパン 株式会社 クレ・ド・ポー ボーテ事業部 マーケティング ヴァイスプレジデントの清水明子氏が務める。

 ノードストロームは、厳しいと言われる百貨店市場においても需要を生み出し続け、売上の30%以上をECが占めるまでに成長。 コロナ禍も乗り越えて堅調に利益を生み出し続けている背景にある、

 顧客体験への徹底的なこだわりとは何か。同社がAIとデータを駆使しながら、複数のブランドやチャネルを横断して顧客情報を統合している成功事例に迫る。日本企業のマーケターに、AI時代における顧客理解と、その先にある顧客体験の最前線を届ける。
 

AIと人間が共創する可能性と、マーケティングの未来を問い続ける3日間

 今年で9年目を迎えた本カンファレンスのテーマは「AIは市場を創造するのか?」。

 AIの進化は、マーケティングに劇的な変化をもたらしている。膨大なデータの解析や業務の自動化により、企業はパーソナライズされた体験の提供や施策の効率化が可能となっている。いまやAIは、企業活動において欠かせないものとなりつつある。

 一方で、マーケティングの本質は、顧客のインサイトを深く理解し、新しい価値を創造することにある。顧客がまだ気づいていないニーズを発掘し、これまでになかった市場を生み出すプロセスは、果たしてAIに可能なのだろうか。それとも、創造的な発想や人間ならではの感性が不可欠なのか。

 マーケティングの未来を多角的な視点から探り、AIと人間が共創する可能性について考える3日間となる。

  マーケティングアジェンダ2025公式サイトは、こちら

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