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日本で初開催のコトラーアワード、最優秀賞には「よなよなエール」のヤッホーブルーイング

SNSとイベントで顧客をファン化させたことが評価

 マーケティングの神様と評されるフィリップ・コトラー氏が全世界で開催する「コトラーアワードジャパン2018」(主催:NewsPicks/メディアパートナー:アジェンダノート)の贈賞式が10月29日、都内で開催され、最優秀賞にはクラフトビール「よなよなエール」を製造販売するヤッホーブルーイングが選ばれた。

 同賞は、デジタル時代において、ビジネスの成長を牽引するマーケティングに取り組む企業や人にスポットを当て、市場を創造し、驚きを生み出した企業や団体を表彰する。今回はヤッホーブルーイングが、一般的に顧客との間に小売業がいるメーカーという立場でありながら、SNS活用とイベント開催でファンと熱量ある関係をつくったことが評価された。

 ヤッホーブルーイング 代表取締役社長の井手直行氏は、「創業から8年間赤字だったなかで、インターネット通販でファンと結びつき、ビールでお客さまに喜んでもらえることを実感。2010年にファンイベントを初開催して40人に集まってもらって大成功。うまくいくと信じて、2018年は約5000人が集まった。ますます感動して、お客さんとのつながりの大切さを感じている」と挨拶した。
 
受賞の喜びを表現する井手社長と同社社員。
 優秀賞には、ライオンとアイスタイルが選ばれた。前者は口臭科学を打ち出したオーラルケアブランド「NONIO」のマーケティング活動で、後者は「@コスメ」が口コミサイトでありながら実店舗を展開し、海外進出にも成功していることで受賞した。

 また、創業5年以内の企業・団体に贈られる「Startup Award」は、最優秀賞にクラウド人事労務サービスのSmartHR、優秀賞には、従業員同士で感謝の言葉を送り合うサービスのUniposが選ばれた。

 「Kotler Award」は、アメリカ、チリ、ボリビア、カナダ、イタリア、バーレーン、シンガポール、トルコ、インド、韓国で行われ、日本では初開催。最優秀賞の受賞企業・個人の代表者は、米国への「コトラーツアー」に招待され、実際にコトラー氏と個別に対談できる。
 
ビデオでメッセージをおくるコトラー氏。

 

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