Rising Academy powered by ノバセル ~若手マーケターの登竜門~ #16

第1期ライジングアカデミー卒業プログラムの最優秀賞が決定 課題は伊藤園「1日分の野菜」の飲用率向上


 マーケティング専門Webメディア「アジェンダノート」が主催する次世代マーケティングリーダー育成プログラム「Rising Academy powered by ノバセル」(第1期ライジングアカデミー)の卒業プログラムの発表会が9月24日、東京都渋谷区の伊藤園本社で開催された。

 卒業プログラムの課題は、伊藤園の野菜飲料「1日分の野菜」の飲用率向上のためのマーケティング戦略を立案すること。ライジングアカデミーの受講生がチームに分かれ、これまで学んだことを生かして、有効な施策案を練った。
 
伊藤園の野菜飲料「1日分の野菜」のラインアップ
 

最優秀賞受賞チーム「失礼な提案を評価いただきうれしい」


 発表会では、最終審査に残った上位5チームのメンバーが自分たちの考えた施策案を伊藤園の担当者に直接アピールした。評価基準は①ビジネスインパクト②実現可能性③データ根拠・論理性④クリエイティブ・独自性の4項目。それぞれ25点の計100点で競われた結果、最優秀賞には、企業向けの福利厚生サービスを提案した「Team1」が選ばれた。

 Team1は、伊藤園が課題として出した目標を達成するのは現在の競争環境では難しいと分析した上で、達成のためには今までと違ったアプローチを取る必要があると指摘。法人の健康経営ニーズを狙った福利厚生型のBtoB商材の開発を提案した。

 伊藤園 マーケティング本部 野菜・果汁・乳酸菌ブランドグループ ブランドマネジャーの山口哲生氏は「どの提案も本当に素晴らしかった」と評価。その上で、Team1の提案について「企業向けの福利厚生サービスは昔からある世界だが、そこに多くの企業側が取り組まなければならない課題である『健康経営』をクロスさせている。事業提案をしながら、お客さんを増やしていくというところにしっかりロジックが出来上がっていた」と述べた。
 
Team1が提案した「オフィス伊藤園」のプレゼン資料

 最優秀賞に選ばれ、副賞の目録を受け取ったTeam1の竹内勇人さんは「(課題として提示された目標の達成はかなり厳しいので、戦う場所を変えましょうなどと)ちょっと失礼な提案をした自覚はあったのですが、そこを評価していただいてうれしく思います。以前は広告代理店に勤めていたので、久しぶりのコンペは楽しかった」と話した。

最優秀賞に輝いた「Team1」のメンバーは以下の皆さん。
  • 秋本綾香さん(パナソニック コネクト)
  • 稲林孝則さん(リンナイ)
  • 竹内勇人さん(スムーズ)
  • 千葉七星さん(楽天モバイル)
  • 平田陸さん(グランドビジョン)
 
最優秀賞に輝いたTeam1のメンバー。副賞として野菜飲料「1日分の野菜」1年分の目録が贈呈された
 
卒業プログラムの発表会に参加した受講生ら。課題をやり切った表情は充足感に満ちていた

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