スポーツマーケティングアジェンダ2026 #05

スポーツのファンダムを持続的成長へとつなげる戦略とは? DAZN、みずほFG、VISA、味の素、日産自動車ほか豪華メンバー多数登壇のセッションを一挙紹介 スポーツマーケティングアジェンダ2026【参加企業募集中】

前回の記事:
ファイターズ、読売、鹿島アントラーズ、日産、VISAが登壇、ファンとの価値共創とスポンサーシップの未来を議論 スポーツマーケティングアジェンダ2026【参加企業募集中】
 スポーツビジネスに携わる企業やチーム・リーグ、そしてスポーツを活用した価値創出に関心のある企業が一堂に会し、スポーツマーケティングの最新潮流に触れ未来を議論するカンファレンス「スポーツマーケティングアジェンダ2026」(ナノベーション主催)の開催が、いよいよ4月24日に迫ってきた。

 すでに終了したWBCや冬季五輪のほか、FIFAワールドカップ、名古屋で開催されるアジア競技大会など、国内外の主要なスポーツ大会が一挙に開催される2026年は、「メガスポーツイヤー」とも呼ばれる。

 スポーツビジネスへの距離感は企業によってさまざまだが、景気の先行きに不透明感漂うなか、熱狂的なファンダムと前向きな消費意欲、そして人・企業・チームとの間に強固なつながりを生み出すスポーツが、日本の経済界にとって重要性を増す年となるのは間違いない。

「ファンダムが生み出す持続的成長」をテーマに掲げる本カンファレンスは、スポーツビジネスの最前線で活躍する企業・キーパーソンが次々と登壇し、スポーツが生み出すファンダムを事業価値に転換するための道標となるセッションを行う。

 スポーツビジネスに携わる企業はもちろんのこと、これまでスポーツとは縁遠かった企業にとっても、新たなビジネスチャンスにつながる知見とインスピレーション、ネットワークを得られる稀有な機会となる。本記事はそんなカンファレンスを彩る各セッションの見どころと豪華スピーカー陣を一挙に紹介する。
 

ファンダムを企業の事業価値と持続的成長へとつなげる戦略とは【オープニングキーノート】


 オープニングを飾るキーノートは本カンファレンスの本丸と呼ぶべきテーマ「スポーツが生む企業の持続的成長―ファンダムを事業価値へ転換する戦略」について、スポーツ専門ストリーミングサービスを展開するDAZN Japan Investment CEO 最高経営責任者の笹本裕氏、大谷翔平選手とのコラボレーションで知られるコーセー 執行役員 マーケティング本部 DECORTÉ 事業部長の命尾泰造氏、スポーツ支援活動に積極的に取り組む味の素 スポーツ&ヘルスニュートリション部 部長の割田竜夫氏が議論する。

 企業と顧客の間で「関係性の蓄積」が重要性を増す中、スポーツを通して生み出されるファンダムを経営価値へ転換するにはどのような視点が必要なのか。モデレーターをみずほフィナンシャルグループ 執行役常務 グループCBO兼グループCCuOの秋田夏実氏が務め、スポーツ投資の効果構造を分解、持続的成長へとつなげるための戦略と実践上の条件を深掘りする。
 
DAZN Japan Investment CEO 最高経営責任者
笹本 裕 氏

1964年タイ・バンコク生まれ。1988年リクルートに入社。2000年MTVジャパン取締役COOに就任、2002年同代表取締役社長兼CEOに就任。2007年マイクロソフト常務執行役員に就任、2009年アジア太平洋地域統括責任者に就任。2014年Twitter Japan代表取締役に就任。2024年DAZN JAPAN/ASIA 最高経営責任者/CEOに就任。現在、KADOKAWAとサンリオの社外取締役などを兼任。2024年8月書籍『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』を刊行。
 
コーセー 執行役員 マーケティング本部 DECORTÉ 事業部長
命尾 泰造 氏

1994年コーセー入社。専門店、百貨店、チェーンドラッグの営業職を経験し、2017年~セレクティブブランド事業部(現DECORTÉ事業部)、販売企画課、美容教育企画課、事業戦略推進課。2023年~コーセープロビジョン 代表取締役、2026年1月~DECORTÉ事業部長。
 
味の素 スポーツ&ヘルスニュートリション部 部長
割田 竜夫 氏

1999年味の素に入社。国内にて家庭用製品の営業を経て、国内家庭用製品のマーケティングに従事。クノールカップスープのマーケティングや新領域開発等を経験した後、営業・マーケティング部門管掌役員として味の素ベトナムへ出向。その後現部門の担当となる。
 
みずほフィナンシャルグループ 執行役常務 グループCBO兼グループCCuO
秋田 夏実 氏

〈みずほ〉のグループ全体のブランド価値向上、カルチャー変革、コミュニケーション活性化を担う。入社前は米国IT企業の日本法人副社長として日本市場のマーケティングおよび広報を統括し、自由闊達な組織風土の醸成を推進。それ以前はマスターカード日本地区副社長、シティバンク銀行デジタルソリューション部長などを歴任。
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部諮問会議委員、立教大学経営学部諮問委員、日本学術振興会男女共同参画推進アドバイザー、山梨県関連の委員等を務める。
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「データとテクノロジー」はパートナーシップをどう進化させるか【スペシャルパネルディスカッション#1】


 会員IDや来場・視聴データの分析といったテクノロジーの活用によって、スポーツ体験はどこまで高度化し、企業のブランド価値や事業成果にどのようにつながるのか。

 スペシャルパネルディスカッション#1ではレノボジャパン マーケティング統括本部 チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)のルービン利恵氏、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)執行役員(マーケティング事業担当)マーケティング事業本部 本部長の鈴木章吾氏がスピーカー、ライオン マーケティングデザインセンター 部長の大村和顕氏がモデレーターとして登壇し、企業とスポーツのパートナーシップがAIをはじめとするテクノロジーとデータ活用によってどのように進化するかを探求する。
 
レノボジャパン マーケティング統括本部 チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)
ルービン 利恵 氏

Google、Amazonといったグローバル企業の本社最前線で30年近くにわたり、マーケティング、事業開発、ブランド戦略をリードしてきたグローバルマーケティングリーダー。キャリア初期にAmazonの海外事業拡大を立ち上げに携わり、その後シリコンバレーのテック企業やGoogle Creative Labにて主要プロダクトのグローバルローンチに従事。Amazon Japanではブランド統括およびPrime事業のマーケティング責任者として成長を牽引した。日本独自のカスタマーインサイトから着想した戦略をグローバル全域へ波及させ、日本発の施策が世界標準として通用することを実証した実績を持つ。また、独立した経営者・コンサルタントとしての歩みを通じ、ブランド戦略からマスコミュニケーション、組織マネジメントまで広範に指揮。多角的なアプローチでビジネスインパクトを生み出す手法は、長年の経験に裏打ちされた確固たる基盤となっている。
2025年より現職。現在はレノボおよびNEC(LAVIE)ブランドを含む日本市場全体のマーケティングを統括。伝統あるブランド資産を現代の価値へと進化させ、AI時代の新たな体験創出を両立させるべく組織をリードしている。
 
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)執行役員(マーケティング事業担当)マーケティング事業本部 本部長
鈴木 章吾 氏

日本生活協同組合連合会、キリンホールディングス、野村総合研究所にて、一貫してtoCマーケティング領域に従事。
2022年にJリーグに入社。現職ではJリーグのプロモーション、集客CRM、MD/ライセンス事業、デジタルマーケティングプラットフォームなど、toCに関わる領域全般を統括。
 
ライオン マーケティングデザインセンター 本部長
大村 和顕 氏

アイ・エム・ジェイにて、様々なナショナルクライアントのデジタル戦略策定およびWEBサービスやアプリケーションの開発をプロデュースした後、2017年にライオンに入社。2020年1月よりエクスペリエンスデザイン部長。2025年1月からビジネス開発センターの本部長として、コミュニケーション、クリエイティブ開発、メディアバイイング、市場・生活者調査、新規事業開発など広くマーケティング領域を管掌している。
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千葉ジェッツ、日本ハムファイターズの事例から紐解く「ファンとつくる体験価値」の設計【スペシャルパネルディスカッション#2】


 スポーツビジネスにおいて価値の創出源は試合だけではなく、スタジアムやアリーナでの体験、クラブとの関係性、ファン同士のコミュニティなど、多様な要素が重なり合うことでスポーツならではの体験価値が生まれる。スペシャルパネルディスカッション#2「ファンとつくる体験価値の設計−千葉ジェッツ、北海道日本ハムファイターズ」では、千葉ジェッツふなばし取締役 ゼネラルマネージャー チーム統括本部 本部長を務める池内勇太氏と、ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 事業本部 コンシューマー統括部 統括部長の佐藤拓氏が登壇。

 それぞれの取り組みを通して、ファンとともに生み出す体験価値の設計方法や、スポーツビジネスにおける新たな価値創造の可能性を探る。モデレーターは読売巨人軍のマーケティング責任者を務め、現在は読売グループのDXを主導する読売新聞東京本社DX推進本部 本部次長の鳥羽渉氏が担う。
 
千葉ジェッツふなばし 取締役 ゼネラルマネージャー チーム統括本部 本部長
池内 勇太 氏

兵庫県出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。 2015年よりバスケットボール業界に入り、フロントの様々な業務の歴任し、キャリアの大半においてゼネラルマネージャー(GM)としてチームビルディングを主導してきた。 西宮ストークス(現:神戸ストークス)では、ゼロからの基盤構築によって、チームを初代B2王者およびB1昇格へ導く。その後、千葉ジェッツに参画し、30歳の若さで取締役GMとして、千葉ジェッツの編成トップに就任。富樫勇櫢選手を中心としたチーム作りを敢行し、天皇杯優勝、Bリーグ制覇、東アジアスーパーリーグ(EASL)初代王者など数々のタイトルを獲得。 近年では、「戦略的リクルーティング」と「長期的視点での組織構築」で、大型補強にも成功し、NBAで活躍した渡邊雄太や、若手スターである瀬川琉久選手らを獲得。トップタレントを惹きつける高い交渉力に加え、若手有望株や日本で長く活躍できる優良な外国籍選手の発掘を得意とし、常勝軍団として、リーグ屈指の人気と実力を兼ね備えたビッグクラブへと成長させた。大胆な編成と緻密な環境整備を掛け合わせ、持続的に勝ち続ける「ウイニングカルチャー」を組織に根付かせる。 さらには、プロスポーツという極限の環境で培った「勝つための組織デザイン」と「多様な個の力を一つの目標に束ねるマネジメント力」を発揮し、昨シーズンではBリーグNo.1 となる売上高51億円を記録。競技面のみならず、経営面においても大きな記録を残す。
 
ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 事業本部 コンシューマー統括部 統括部長
佐藤 拓 氏

2002年 中央大学卒
2002年 日本ハム球団㈱
2004年 北海道日本ハムファイターズ
2014年 小樽商科大学大学院卒(MBA)
2019年 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント
2024年 日本ハム スポーツ事業推進部(出向)
2026年 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 事業本部 コンシューマー統括部
 
読売新聞東京本社 DX推進本部 本部次長
鳥羽 渉 氏

2019年3月 読売巨人軍入社、新設されたマーケティング部門の責任者に就任
同年12月 読売新聞東京本社事業局へ部門ごと出向
2021年4月 読売新聞社に転籍し、事業局デジタルコンテンツ部 部長に
2025年6月 読売グループのDXを牽引する「DX推進本部」が新設され、本部次長に就任
前職は某大手通信教育会社
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スポーツスポンサーシップの未来−それは投資なのか、信仰なのか−【クロージングキーノート(ラップアップ)】


 各セッションを振り返り、スポーツマーケティングが目指すべき未来像を描くクロージングキーノート(ラップアップ)は「スポーツスポンサーシップの未来――それは投資なのか、信仰なのか」と題し、スポーツへのスポンサーシップを「信仰」ではなく「投資」として企業にとって有益に機能させるための方策を探る。

 日産自動車 日本マーケティング部 ブランド&コミュニケーション戦略G シニアマネージャーの松村眞依子氏、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(通称B.LEAGUE)執行役員(営業開発室、広報・PR)の細井良太郎氏、鹿島アントラーズ・エフ・シー グローバルディビジョン 執行役員 チーフグローバルストラテジーオフィサーの春日洋平氏がスピーカー、ビザ・ワールドワイド・ジャパンVP CMO, Japan Korea Mongolia 里村明洋氏がモデレーターとして登壇し、本カンファレンスでの学びをビジネスに生かすための実践的な議論を交わす。
 
日産自動車 日本マーケティング部 ブランド&コミュニケーション戦略G シニアマネージャー 
松村 眞依子 氏

化粧品メーカーで営業職を経て、マーケターとして商品開発、コミュニケーション開発を担当。2018年に日産自動車に入社。主にブランドコミュニケーションとEVコミュニケーションの開発を行い、SNSの戦略立案と運営もリード。2023年4月よりメディアチームにて、メディア戦略と戦略PRを推進している。
 
ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 執行役員(営業開発室、広報・PR)
細井 良太郎 氏

1998年3月 慶應義塾大学法学部法律学科卒業 
1998年4月 伊勢丹 入社  
2006年3月 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(修士課程)卒業 
2018年10月 MIXI 入社
2022年12月 B.MARKETING 執行役員 
2024年7月 公益社団法人 ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ執行役員(現職)
 
鹿島アントラーズ・エフ・シー グローバルディビジョン 執行役員 チーフグローバルストラテジーオフィサー
春日 洋平 氏

1988年より23年間を英国で過ごし、2011年に鹿島アントラーズ・エフ・シーへ入社。コミュニケーション、セールス、マーケティングの各部門で要職を歴任し、2022年にマーケティングダイレクターに就任。2024年4月からは、クラブの海外戦略を統括するグローバルディビジョンを設立し、現職を務める。
国際舞台においても豊富な実績を持ち、複数のFIFAクラブワールドカップ(現インターコンチネンタルカップ)や東京五輪の運営にもコミュニケーション領域のエキスパートとして参画。また、国際サッカー連盟(FIFA)が2021年に創設した、クラブ経営に特化した最高峰のアカデミックプログラム「FIFA Diploma in Club Management」を第1期生として修了。現在は世界各地で開催される関連プログラムに定期的に参加し、講師を務めるなど、グローバルな視点から日本のフットボールのプレゼンスと価値向上に挑戦している。
 
ビザ・ワールドワイド・ジャパン VP CMO, Japan Korea Mongolia
里村 明洋 氏

兵庫県尼崎市出身。慶應義塾大学総合政策学部卒業。新卒でP&Gに入社。営業からマーケティングまでP&Gとしては異色のキャリアを築き、日本とシンガポールにて営業から営業戦略やブランド戦略、コンセプトや広告開発などに従事。
Googleに転職後は、プラットフォーム(検索、Google Play、Androidなど)、ハードウェア(Google TV、Chromecast、Nexusなど)、ソフトウェア(Google Maps、Google翻訳、Google Assistantなど)の多岐にわたるマーケティングを統括。
2019年3月より2024年1月7日までアドビにてChief Marketing Officerとして従事。2021年経済産業省主宰「創造性を発揮する組織」に関する有識者研究会委員。ad:tech Tokyo 2023 アドバイザリーボードメンバー。NFT Summit Tokyo/Web3BB Tokyo アドバイザリーボードメンバー。元アドビ未来デジタルラボ所長。著書に「『不適合』から生まれたマーケティング」(翔泳社/2021年)。趣味はお笑いと釣りとサウナ。
2024年1月8日よりビザワールドワイドジャパンにて、Vice President of Marketing、CMOとして従事。現在に至る。
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電通スポーツ調査でも裏付け


 電通が3月に発表した「スポーツ総合調査 2025」では、若者を中心としてストリーミングサービスなど「有料行動」への意向が相対的に高まっていることや、スポーツ協賛が企業のブランディングに顕著な好影響を与えていることが確認された(記事はこちら)。

 強い感情を喚起し、共有させる力を持つスポーツの体験は、チームやリーグ、さらには関わる企業・ブランドに対するファンの共感を生み出し、中長期的な売上や利益を支える関係性へと発展し得る。しかし、スポーツの周辺で起こっている目覚ましいテクノロジー活用や市場変化、消費者動向の変化をキャッチアップし、その道筋を戦略的に描けている企業・マーケターはどれほどいるだろうか。

 スポーツマーケティングの最新潮流と日本市場の課題を踏まえながら、リーグ・クラブと企業が垣根を超えて知見を持ち寄り、刺激し合うスポーツマーケティングアジェンダ2026。会場で生まれる熱が、より一層豊かなスポーツ体験と企業の持続的成長へとつながり、日本のスポーツマーケティングの新たな可能性を切り拓く場になることが期待される。
スポーツマーケティングアジェンダ2026公式サイトは、こちら

 

Sports × Marketing Agenda 2026 概要

 
日時
2026年4月24日(金)
場所
EBiS303
住所
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 1-20-8 エビススバルビル
対象者
ブランド(事業会社)のマーケター、スポーツチーム・リーグのマーケター、テクノロジー・メディアパートナーなど
主催
株式会社ナノベーション
特別協力
DAZN Japan

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