マーケティングアジェンダ2026 #16
グランプリ受賞は伊藤忠インタラクティブチーム ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026結果発表
2026/06/11
予選を勝ち抜いた精鋭10チームが、ハイネケンの課題に挑戦
2026年6月2日から4日にかけて沖縄県宜野湾市(ラグナガーデンホテル)で開催された、日本最大級のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2026(主催:ナノベーション)」。そのプログラムのひとつとして、35歳以下の若手クリエイターが企画アイデアを競い合うコンペティション「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026」が、株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND協賛の下で行われた。
カンファレンス最終日の4日に審査結果が発表され、最高賞のグランプリには、伊藤忠インタラクティブ パズル事業部 ディレクター / プロデューサーの高井佑輔氏とディレクター / デザイナーの中村はづき氏のチームが輝いた。
本コンペティションは、事前の書類審査を通過した若手クリエイターが2人でチームを組み、出題されたテーマに対してクリエイティブアイデアを競い合う。
6回目の開催となった今回は、過去最多の55チーム(110人)からエントリーがあり、初めて予選を実施した。ミツカンのロングセラー商品「味ぽん」を題材とした課題に取り組み、沖縄での本選に参加するファイナリスト10チーム(下記)が選出された。
サイバーエージェント(新たな細胞Cybor)、電通デジタル、電通プロモーション、Droga5 Tokyo Part of Accenture Song、ENJIN TOKYO、FIELD MANAGEMENT EXPAND、ギークピクチュアズ、Hakuhodo DY ONE、伊藤忠インタラクティブ、マテリアル、オプト
(※英語名のアルファベット順)

本選の課題提供企業は、世界的ビールブランド「ハイネケン」を日本市場で展開するハイネケン・ジャパン。昨年の「バーガーキング」(ビーケージャパンホールディングス)に続き、世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」の受賞常連ブランドからの出題となった。
同社から提示されたのは「HeinekenのOff-Tradeでの購入を促進するマーケティング施策の提案」という課題。「リテールとの連携(Through The Line)を意識した企画にすること」という条件も含まれる難易度の高い課題に対し、クリエイターは3日間という限られた時間の中で企画アイデアを練り上げた。
審査員には、リクルート マーケティング室 クリエイティブディレクター/部長の萩原幸也氏(審査員長)、KDDI ブランドコミュニケーション本部 本部長 合澤智子氏、花王 マーケティングイノベーションセンター長 伊藤浩史氏、カンロ 常務執行役員マーケティング本部長 内山妙子氏、ダイキン工業 総務部 広告宣伝グループ長 片山義丈氏、オリオンビール 執行役員CMO マーケティング本部長 湖東彰彦氏、ビザ・ワールドワイド・ジャパン マーケティング本部長 Vice President, CMO 里村明洋氏、審査アドバイザーには、dentsu Japan グロースオフィサー/エグゼクティブ・クリエイティブディレクター 澤本嘉光氏、Field Management Expand 取締役 VP of Creativeの松井一紘氏が名を連ねた。
ブランド企業のマーケターが中心となって、企画アイデアを「戦略性」「アイデアの強さ」「実現性」「プレゼンテーション」の4つの指標で評価し、アイデアのユニークさだけでなく「ビジネスとしての成功につながるか」を重視して審査を実施。ブランドが「実際に採用したい」と思えるレベルまで磨き上げられた企画を選出した。
オリエンに対する忠実さと総合力が評価されたグランプリ作品
厳正な審査の結果、グランプリ1作品、ゴールド2作品、シルバー2作品が選出された。グランプリに輝いたのは、音楽フェスやスポーツ観戦でのブランド体験を、あるアイテムを使って配信鑑賞シーンにも持ち込もうというアイデア。ターゲットのインサイトに寄り添い、ブランドが培ってきた資産を活かしながら、広告、店頭、SNS、そして自宅での飲用シーンと、ブランド体験全体を設計する提案が光った。
ゴールドには、FIELD MANAGEMENT EXPAND コピーライター/プランナー 栗本卓典氏とアートディレクター/デザイナー 岩井聡子氏のチーム、サイバーエージェント(新たな細胞 Cybor)プランナー/コピーライター 丸山優河氏とプランナー 立田大貴氏のチームが選ばれた。

ゴールドを受賞した、サイバーエージェント(新たな細胞 Cybor)チーム
シルバーには、電通デジタル コピーライター 髙橋 慧氏とDroga5 Tokyo Part of Accenture Song アートディレクター/デザイナー 竹節駿也氏のチーム、電通プロモーション コピーライター 藤本晴香氏とアートディレクター/クリエイティブプランナー 森井大輔氏のチームが選ばれた。
すでに審査通過倍率5倍の予選を勝ち抜いたチームばかりであるため、審査は難航を極めた。
審査アドバイザーを務めたdentsu Japanの澤本氏は「最終候補に残ったチームのアイデアはどれも卓越していました。その上で『マーケティングに役立つか』という視点で審査した結果、最もオリエンに忠実に答えていて、実際に効きそうな企画が選ばれたと思います。良い作品には『一言で言い表せる』という特徴があります。最終候補の5作品は、いずれも一言で言い表せる強いコアアイデアがある。そういう作品を見られたのがとても幸せでした」とコメントした。
また、昨年に続き審査員長を務めたリクルートの萩原氏は「今年の課題は確かに難しかったと思いますが、現実世界でも簡単な課題なんてありませんよね。だからこそ、この課題にクリエイティビティを発揮し挑んでいただいたクリエイターに感謝と賞賛を送りたいと思います。審査していて、戦略性とアイデアを両立した上で突破することの難しさを改めて感じました。その中でグランプリ作品は、ブランドが培ってきた資産、ブランドとして抱えている課題、そしてターゲットなど、全方位にきちんと向き合った上で答えを出してくれたのが、選出の要因だと思います。この会場のマーケターの皆さんには、ぜひ参加クリエイターと仕事をしてほしいなと心から思います」とコメントした。
結果発表後は、アフターパーティ「Creators Mashup Ginowan supported by FMX」を実施。ファイナリストと審査員、そして有志のマーケターが集い、ファイナリストおよび受賞者の健闘を称えるとともに、クリエイターとマーケターが立場を超えて懇親を深めた。



ヤング・クリエイティブ・アジェンダは、世界最高峰の国際広告賞である「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(通称:カンヌライオンズ)」内の「ヤングライオンズコンペティション(通称:ヤングカンヌ)」からインスピレーションを受けたプログラム。普段あまり出会うことのないクリエイターとマーケターが出会う場をつくることを、開催目的のひとつとしている。
参加クリエイターは、限られた時間の中で集中して企画に取り組みながらも、マーケティングアジェンダ1日目・2日目の夕刻に行われたネットワーキングパーティーや、クリエイターと審査員の懇親会「クリエイターズ・ナイト」などに積極的に参加してマーケターとの交流を深めた。
本プログラムは、課題発表から、受賞候補チームによるプレゼンテーション、結果発表に至るまでの過程を見守ったマーケティングアジェンダの参加者からも高く評価され、今後ますます注目度が高まっていくことが期待される。
ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026 受賞チーム一覧
【グランプリ】
伊藤忠インタラクティブ チーム
◎ディレクター/プロデューサー 高井佑輔氏
◎ディレクター/デザイナー 中村はづき氏
【ゴールド】
FIELD MANAGEMENT EXPAND チーム
◎コピーライター/プランナー 栗本卓典氏
◎アートディレクター/デザイナー 岩井聡子氏
サイバーエージェント(新たな細胞 Cybor)チーム
◎プランナー/コピーライター 丸山優河氏
◎プランナー 立田大貴氏
【シルバー】
電通デジタル・Droga5 Tokyo Part of Accenture Song チーム
◎電通デジタル コピーライター 髙橋 慧氏
◎Droga5 Tokyo Part of Accenture Song アートディレクター/デザイナー 竹節駿也氏
電通プロモーション チーム
◎コピーライター 藤本晴香氏
◎アートディレクター/クリエイティブプランナー 森井大輔氏




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