マーケティングアジェンダ2026 #22

「嵐のような交流」と「ヤングの才能」に見た広告・マーケ業界の明るい未来 ー マーケティングアジェンダ沖縄2026参加レポート【後編】

前回の記事:
業界の常識が、音を立てて、ギシギシと変化しているーマーケティングアジェンダ沖縄2026参加レポート【前編】
 

「嵐のような交流」と「ヤングへの期待感」と


 6月2日(火)~ 6月4日(木)、ラグナガーデンホテル(沖縄県宜野湾市)にて、毎年恒例のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ沖縄」が開催されました。

 すでに6年もの間、「アジェンダノート」に毎月記事を執筆している筆者ですが、「マーケティングアジェンダ沖縄」に参加するのは、昨年に続いて今回で2回目です。

 350名以上のトップマーケターが集結する同カンファレンスの今回のメインテーマは「Marketer Evolution マーケター進化論」。会期3日間に語られたこと・体験できたことを、筆者なりの視点でレポートします。

 後編となる今回は、マーケティングアジェンダ沖縄の特徴のひとつとも思われる「交流」と、若手クリエイター向けの企画コンペティション「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026」に注目します。

前編:業界の常識が、音を立てて、ギシギシと変化しているーマーケティングアジェンダ沖縄2026参加レポート【前編】
   
会場となったラグナガーデンホテル付近には、歴史的建造物も

沖縄に来たからには、ゴーヤチャンプルーも食べねば!
 

「有意義な交流をする」ための、さまざまな仕掛け


 マーケティングカンファレンスに参加する目的は、いったい何でしょう。勉強のため?自社サービスを知ってもらうため?ビジネスにつながる種を探すため?

 参加者の立場によってもいろいろと異なると思うのですが、共通して持っている目的のひとつは「有意義な交流をするため」ではないでしょうか。

 しかしながら、350人も集まって、初対面の人も多い中、活発に交流するのは簡単なことではありません。筆者は人見知りなどあまりしないほうですが、そうは言っても初めての方と名刺交換をしてお話するのにはちょっとしたハードルがあり、それだけで疲れてしまったりもします。

 その点マーケティングアジェンダは、運営側に「交流してもらうぞ!」という意気込みが感じられます。それによって、参加者側のマインドセットも、いわば「交流モード」になり、かなり低いハードルで交流ができます。

 具体的には、セッションやプレゼンテーションの時、7~8人の円卓に座って聴くのですが、その際かなり頻繁に「ゆんたくタイム」と称する時間が設けられ、席が近い人同士での「おしゃべり」が促されます。

「ゆんたく」とは、沖縄の方言で「おしゃべり」や「会話」を意味する言葉で、人と人との楽しい交流や団らんを含んだ温かいニュアンスで使われる、とのこと。「ゆんたくタイム」と称することで、堅苦しくなく交流することを促していることが、参加者にもよく伝わってきます。
  
「ゆんたくタイム」の説明はスライドでも。

 さらに、円卓に座る7~8人の顔ぶれも、固定化してしまわないように、一日に数回のシャッフルが行われ(トランプのカードを使っています)、その度に「ゆんたくタイム」で初めての方と交流を促される、という仕組みになっています。

 円卓上には所属と名前の書かれたネームプレートが置かれ(円卓のメンバーがシャッフルされる時には自分で持ち運ぶ)、また各自、大きめの名札を首から提げていて、カラーでブランド側かパートナー側かなどが分かる工夫もされています。
  
テーブルメンバーをシャッフルする工夫と大きな名札

 というわけで、筆者は高を括って今回、名刺を120枚ほどしか持って行かなかったのですが、なんと午後から参加した初日にすべて(1枚だけ残した!)交換し終えてしまいました。運営からは「名刺は400枚持参すること」とのメールが来ていたようなのですが、大失敗です。

 それでも、この「交流の嵐」のようなイベントで、2日目・3日目を名刺なしで参加する気にはなれず、2日目の朝イチでコンビニに駆け込み、残した1枚の名刺をコピーして、成形がしっかりできていないものの2つ折りの“手製名刺”を何百枚か用意し、なんとか「交流の嵐」に置いていかれずに済みました。トホホ。
  
2日目の朝、フロントでコンビニの場所を教わり、名刺のコピーへ

 しかし、この交流の活発さは、侮れません。昨年度の参加では、ここでお会いした複数の方に、多摩美術大学の講義にゲストで来ていただくなど、その後の生産的な活動に充分につながりました。来年以降ご参加の皆さん、名刺は400枚、早めに発注しておいてくださいね。

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