マーケティングアジェンダ2026 #24

沖縄で実践した「足で稼ぐ」企画 ー ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026 体験記【シルバー受賞 電通デジタル・Droga5 Tokyoチーム】

 

DAY2:ホテルで缶詰企画


 2日目は朝イチでハイネケン・ジャパン Marketing Director 須田 伸さんへの質問会に参加しました。
  
DAY2 質問会の様子

 企画をつくる上で須田さんに質問できる機会はこの時間しかないため、参加者がこぞって質問していきます。他のライバルたちも自分たちの質問の回答を聞くことになるため、心なしかバチバチとした空気が質問会場に漂っていました。

 質問会が終わると残りはただ企画書をつくりあげるのみ。

 実は上記した通り、ハイネケンを飲みまくった結果、私たちはコアアイデアに結びつくひとつの発見をしていました。

 それは、ハイネケンの缶は、缶ごとにレッドスター(ロゴ)の位置が違うことです。たくさん飲みましたが、飲み口の正面にロゴがある缶はほとんどありませんでした。


   

 しかし!奇跡的に正面にロゴがある超レアな缶を私たちは見つけていました。

 課題が発表された初日からブレストを重ねましたが、このファクト以上に発見のある切り口が見つからなかったため、このファクトをベースに企画を形にしていくことにしました。
  
正面にロゴがある奇跡の缶:レア星缶

 そうして出来上がった企画が「ハイドケン」。正面にロゴがくる缶、通称「レア星缶」を見つける、くじのような体験を提供する企画です。



 ロゴを隠すことによって売り場で目立たせつつ、ロゴが正面にあるかないか、ハイネケンを飲む前も皆でワクワク楽しめる施策を目指しました。



 缶についているQRコードからLPに遷移するとレア星缶を鑑定でき、レア星缶を見つけた人には豪華特典をプレゼントするという立て付けで、小売店での売上アップを目指す企画になっています。

 ちなみに上記画像内、左のスマートフォンは、実際の鑑定を再現した動画が流れる仕様になっています。AIを駆使して特設サイトとツールを簡易的に実装し、スマホカメラでレア星缶を撮影することでつくっています。

 企画書のビジュアルにもAIを使い倒していますが、企画書づくりにかけられる時間が1日しかない中で、AIを使うことで企画の解像度を上げることができたと思っています。

 進め方としては、コピーライターの髙橋が企画書のストーリーと言葉周りを担当。企画書の中身が固まった後は、より企画のイメージを審査員の方々に伝えるために、AIを使い上記のプロトタイプをつくりました。アートディレクターの竹節は、キービジュアル制作などデザイン周りを担当。

 アート&コピーで意見をぶつけ合いながら、今回の企画でベストなデザインは何か、そしてベストなコピーは何かを磨いたことで、アイデアが一目で伝わるクオリティの高い企画書ができあがり、自信を持ってプレゼンに臨むことができました。
 

DAY3:手応え上々のプレゼン


 3日目は、ドキドキのプレゼンです。まず審査会場でファイナリスト全10組がプレゼンをし、その中から選ばれた上位5組が本会場で最終プレゼンをすることができます。

 私たちは早起きして練習を重ねたこともあり、プレゼンは上々。せっかく1日で作ったコアアイデアのモックアップ(缶を覆いロゴを隠したもの)を、審査員の方々に見せるのを忘れたこと以外はすべて上手くいきました。



 無事にショートリストに入り、次は本会場でプレゼンです。

 投影資料が途中でスクリーンから消えてしまうハプニングもありましたが、会場の皆さんの温かい声援のおかげもあり、やり切ることができました。



 最終プレゼンの結果はシルバー!

 嬉しさと悔しさが混ざり合う結果となりましたが、プロのマーケターの方々の前で自信をもってアイデアをプレゼンできた経験は、自分たちの財産になりました。


   
 

振り返り:AI時代に企画をすることについて


 大きなことを語るようで恐縮ですが、本選に参加した中で得た仮説があります。

 それは、AI時代こそ足で稼ぐこと、自分が体験したことを軸に企画をすることが差別化になるということです。

 これからマーケティングやクリエイティブ業界において、AIは切っても切り離せない存在になっていくと思います。AIは賢く、速く、便利で、従順です。ただ、AIの弱点を挙げるとすればそれは、インターネット上の情報しか知らないことではないでしょうか。

 今回、私たちの企画が評価をいただいたポイントは2つあると思います。ひとつは、会場でリテール企業の方々から、小売店でハイネケンが売れるためのヒントを聞き出し、それをストラテジーの真ん中に据えたこと。もうひとつは、ハイネケンを飲みまくり、レア星缶を見つけたことです。

 おそらく、どちらもAIには出力できないファクトなのではないでしょうか。AIが浸透していく中で、人にしか発見できないアイデアの価値はより高まっていくのではないかと思っています。
 

おわりに


 授賞式の後は、審査員・マーケターの方々と打ち上げを楽しむことができました。ありがたいことに、たくさんの方にお褒めや労いの言葉をいただくことができ、今後の自信となりました。声をかけてくださった方々、ありがとうございました!



 マーケティングアジェンダ終了後は、二人で沖縄の美味しいごはんを満喫するなど沖縄を堪能。沖縄旅行がセットでついてくるのも、ヤング・クリエイティブ・アジェンダのいいところですね。

 来年以降チャレンジを検討されている方は、ぜひ応募してみてください!私たちは、自分たちの企画力を磨く良い機会になりました。

 拙い文章ではありましたがここまで読んでいただきありがとうございました。何か皆様の参考になることが書けていれば幸いです。
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