マーケティングアジェンダ2026 #26

アート&コピーで話して、話して、話して勝ち取ったゴールド ー ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026 体験記【ゴールド受賞 FIELD MANAGEMENT EXPANDチーム】

前回の記事:
開始0分でゴールド受賞 カギは予選通過後の「2ヵ月と40時間」の過ごし方 ー ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026 体験記【ゴールド受賞 サイバーエージェントチーム】
 2026年6月、毎年恒例の若手クリエイター向け企画コンペティション「ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026」が沖縄で開催されました。日本最大級のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ」のプログラムのひとつとして、6月2日から4日の2泊3日で行われました。

参考:グランプリ受賞は伊藤忠インタラクティブチーム ヤング・クリエイティブ・アジェンダ2026結果発表

 激戦の末、見事受賞に至ったグランプリ1チーム・ゴールド2チーム・シルバー2チームの計5チームに、YCA2026の体験を振り返っていただきます。

 本記事の執筆者は、ゴールドを受賞したFIELD MANAGEMENT EXPAND(FMX)のコピーライター/プランナー 栗本卓典氏と、アートディレクター/デザイナー 岩井聡子氏のペア。本選前から本選中に至るまで、アートディレクターとコピーライターのペアでとにかく会話をし続け、ゴールド受賞作を形にしていったFMXチーム。実際の仕事にもつながっていきそうな、マーケターとの新たな出会いもあったと振り返ります。
 

会社の先輩の勧めで気軽に参戦


 「今度、若手向けのコンペがあって、FIELD MANAGEMENT EXPAND(FMX)が協賛するから出てみたら?」

 先輩にそう言われたのが、ヤング・クリエイティブ・アジェンダに参加したきっかけでした。U35の企画コンペ。「もうヤングカンヌに出られなくなった33歳の自分にはちょうどいいやん」とかなり軽い気持ちで参加を決めた気がします。

 真っ先に誘おうと思ったのが、FMXで歳の近いADの岩井さんでした。デザインプロダクション上がりで手が早く、クオリティも高く、クラフトのこだわりも強く、女性的な表現がお上手な、信頼できるADです。身内を褒めすぎですね、すみません。

 一方、本レポートを書いている僕、栗本はコピーライターで、言葉と構造や仕組みを考えるのが好きなタイプ。ちょうどいいバランスになるんじゃないかなと思っていました。
 
栗本 卓典
FIELD MANAGEMENT EXPAND Creative Div.
コピーライター/プランナー

京都市立芸術大学卒。TYOに新卒で入社し、制作職、WEBディレクターを経てコピーライターに。
受賞歴:ACCマーケティングエフェクティブネス部門 / JAA消費者が選んだ広告コンクール / CCN賞 / 日経広告賞 / 日本BtoB広告賞 / BOVA協賛企業賞 / HaHaHa Osaka Creativity Awards ファイナリスト
 
岩井 聡子
FIELD MANAGEMENT EXPAND Creative Div.
アートディレクター/デザイナー

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告会社、デザイン事務所にてデザインとアートディレクションを担当。
2021年xpd、現FIELD MANAGEMENT EXPAND入社。
主な受賞歴にGOOD DESIGN AWARD、毎日広告デザイン賞 部門賞など。
 

本選1週間前のアイデア出しのメモが、ゴールド受賞作の元ネタに


 お題提供がハイネケンということは聞いていたので、ハイネケンの直近10年のカンヌ受賞作は、沖縄に行く前にすべて見ました。

 アイデアの参考というよりは、被ることを避けるために見たという感じです。カンヌ受賞作は社会課題解決型のものが多く、素晴らしいケースばかりでした。

 でも、ヤング・クリエイティブ・アジェンダが開催されるのは、マーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ」という場です。お題はおそらく「売り」につなげるものになるんじゃないかな~と、ぼんやり考えていました。

 お酒系の定番である「若者にハイネケンを飲んでもらう企画」というお題を自分たちで勝手に予想して、本選1週間前くらいから少し企画を考えていました。いったん、箸にも棒にもかからないような、なんならアイデアにすらなっていないものをバーっと出しました。

 この時に書いていた「成人式にアルコールパッチと一緒にサンプリングをする」というメモが、最終提案した企画のきっかけになっています。

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