第62回ギャラクシー賞CM部門、社会性に優れた入賞13作品を発表
2025/04/28
応募総数は前年度から49点増
「第62回 ギャラクシー賞 CM部門」(主催:特定非営利活動法人 放送批評懇談会)の入賞作品が4月28日に発表された。
ギャラクシー賞は、日本の放送文化の質的な向上を目的とし、優秀な番組・個人・団体を顕彰する賞として1963年に創設された。テレビ・ラジオ・CM・報道活動の4部門で構成され、毎年4月1日から翌年3月31日を審査対象期間としている。
時代性に優れ、ジャーナリスティックな感覚を持ちえていること、かつ作品として普遍的な力量を備えていることの2点が選考の柱。これを踏まえ、CM部門は「情報性」「創造性」「社会性」「エンターテインメント性」の4つのポイントで審査を行い、「創造性にあふれ、メッセージがわかりやすく伝わり、視聴者の琴線にふれる、そして放送文化を担うにふさわしい社会性に優れたCM」を選出する。
62回目を迎えた今回の応募総数は335点(上期149本、下期186本)。内訳はテレビCMが154本、ラジオCMが81本、Web CMが100本で、前年度の286本から49本増となった。上期・下期でそれぞれ13点の入賞候補作品を選出し、最終選考会で入賞作品13点を決定した。
入賞作品は以下の通り。この中から、大賞1点・優秀賞3点・選奨9点が選出され、6月2日(月)に都内で開催予定の贈賞式で発表される。
入賞作品
【テレビCM】
▶︎大塚製薬 カロリーメイト「それぞれの音色」篇
大塚製薬/博報堂/catch/ENOAD/AOI Pro.
▶︎花王 メリット シリーズ「家族と愛とメリット」
花王/電通/電通クリエーティブX
「一年生になった日」篇
▶︎キリンビール KIRIN 一番搾り 糖質ゼロ シリーズ「いい時代」篇、「誰が決めたの?」篇
キリンビール/電通/太陽企画
▶︎小学館 例解国語辞典「例解学習国語辞典 2024 TVCM」
小学館/電通/AOI Pro.
【ラジオCM】
▶︎大日本除虫菊 シンカトリ 金鳥文庫 わたしは猫シリーズ「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」
大日本除虫菊/電通(Creative KANSAI)/ヒッツコーポレーション
▶︎中央軒 企業「私たちは考えました」篇
中央軒/朝日放送ラジオ/ビッグフェイス
【ウェブCM】
▶︎海上保安庁 シリーズ「海上保安官物語」
海上保安庁/読売広告社/読広クリエイティブスタジオ
「海上保安官物語vol.2」兄は海上保安官【海上保安庁 第三管区】
▶︎キングジム テプラ シリーズ「#おねがいテプラ」
キングジム/電通/二番工房
「【#おねがいテプラ】肩こり」篇
▶︎KDDI UQ親子応援割 シリーズ「#親子のスマホンネ」
KDDI/電通/AOI Pro.
「今朝言えばよかったのに。」篇
▶︎セブン銀行 企業 シリーズ 連続ミニチュアドラマCM「第0会議室」
セブン銀行/電通/ソーダコミュニケーションズ
『第0会議室』第1話「前代未聞のコンビニATM」
▶︎日産自動車 日産90周年記念ムービー「NISSAN LOVE STORY」
日産自動車/TBWA HAKUHODO/TYO
▶︎三井住友銀行 Olive シリーズ「通帳の人①」「通帳の人②」「通帳の人 手続きって、”つながり”やねん。」「通帳の人 俺もまとめてんねん。」「通帳の人 そのポイントをくれんのは、誰や?」
三井住友銀行/電通/TUGBOAT/東北新社
「通帳の人①」篇
▶︎ユニクロ ユニクロ年末祭・新年祭 シリーズ 年末年始いるいる劇場byシソンヌ▼「年末年始いるいる劇場 ティザー」▼年末いるいる劇場byシソンヌ「地元の服装、油断しがち。」「服も年末の挨拶も重ねがち。」「地元の飲み会、座敷がち。」「大掃除、思い出に邪魔されがち。」「方言と標準語、ハイブリッドがち。」▼新年いるいる劇場byシソンヌ 「初夢、忘れがち。」「ウエストゆるめがち。」「新年、はりきりがち。」
ユニクロ/電通/太陽企画
<奨励賞>
※上期・下期選考会で選出された入賞候補作品のうち、惜しくも最終選考会で落選した候補作品。
【テレビCM】
▶︎大塚製薬 ボディメンテ「THE DAY #C105」
大塚製薬/博報堂/catch/ENOAD/AOI Pro.
▶︎CCCMKホールディングス Vポイント シリーズ「さよなら篇」「おまたせ篇」「貯まる篇」「使える篇」「ぶいぶい、イメージ?篇」「ぶいぶい、リピート?篇」「ぶいぶい、リアル?篇」
CCCMKホールディングス/電通/TUGBOAT/東北新社
▶︎芝浦機械 企業 シリーズ「ALWAYS 芝浦マシーン」その1/その2
芝浦機械/電通/TUGBOAT/東北新社
▶︎ゼスプリ インターナショナル ジャパン ゼスプリ キウイフルーツ「できることからはじめよう」
ゼスプリ インターナショナル ジャパン/電通/AOI Pro.
▶︎東海テレビ放送 公共キャンペーン・スポット「#ハタチ #学生 #いま」
東海テレビ放送
▶︎東京ガス 企業「育休パパ」
東京ガス/電通/電通クリエーティブX/KEY pro
▶︎東日本旅客鉄道 Suica シリーズ「たみちゃんの上京篇」「鈴木教授のケーキ篇」
東日本旅客鉄道/電通/ジェイアール東日本企画/スプーン
【ラジオCM】
▶︎ニッポン放送 企業 特殊詐欺撲滅「二人組詐欺」
ニッポン放送/電通
▶︎ライオン ルックプラスまめピカ シリーズ 西部劇シリーズ「①ガンマン篇」「②用心棒篇」「③向かって撃て篇」
ライオン/電通/エムアイティギャザリング
【ウェブCM】
▶︎大塚製薬 カロリーメイト「TeamMate お前がいなければ、」
大塚製薬/博報堂/AOI Pro.
▶︎関西電気保安協会 企業 シリーズ「関西電気保安会話講座」
関西電気保安協会/大広/タイガータイガークリエイティブ 東北新社
▶︎TOTO トイレ川柳「1ロールシアター」
TOTO/電通/AOI Pro.
▶︎日本マクドナルド BigMac&Coke「あしたも、笑おう。」
日本マクドナルド/電通/ビーコンコミュニケーションズ/ギークピクチュアズ
講評(選奨事業委員会 CM部門委員会委員長 家田利一氏)
第62回ギャラクシー賞CM部門は上期に149本、下期に186本、合計335本の応募をいただきました。内訳はテレビCMが154本、ラジオCMが81本、ウェブCMが100本で、前年度の286本から49本増となりました。
昨今、若い世代のテレビ離れが話題になりますが、テレビCMの応募数は増加し、制作者をはじめとする関係者の意欲を感じることができました。
それに合わせるかのように、表現の裾野も広がっていると感じます。クリエイティブのスタイル、キャスティング、コピーライティングなど、さまざまな工夫を凝らして、メッセージを視聴者に届けようという迫力が伝わってきました。実際、どのジャンルにおいても素晴らしい作品が多く、悩ましい選考になりました。
ギャラクシー賞は、テレビCM、ラジオCM、ウェブCMをノンセクションで審査します。私たち審査員は議論を尽くして、今期も入賞の13作品を決定しました。
選奨事業委員会 CM部門委員会
・委員長 家田利一
・副委員長 風間恵理子
・委員 伊藤健志 岡野敏之 片桐 理 齋藤千明 佐藤義浩 生野 徹
中橋 敦 野上信子 平岩モトイ 藤掛真里 柳 志旼