SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #10

メルカリが「古着」を死語にした。アーカイブを愛する私たちの感性は、時代を飛び越える

時代を超えて愛される「いいモノ」を作れるのが令和の世界


 そして、それによって現代のセンスとは、「流行をおさえている」ではなく、「アーカイブを含めた、コンテンツの組み合わせ」になっていると思う。

 圧倒的な量のアーカイブから自分の感性で良いものを選び出し、キュレーションして提案するのが、現代の「カリスマ」であり「オシャレ」なのだ。タレントの「けみお」や「りゅうちぇる」など、現代のカリスマを見てみると、過去のコンテンツを愛して、それを現代風にアレンジして表現しているのがわかる。

 ファッション誌やInstagram、Twitterでも「昔のコレを今こんなふうに着るのがオシャレ」「昔聞いたあの名曲を現代風な○○で弾いてみました」「あの新作映像作品の主題歌は懐かしいあの曲です」というようなケースをよく見かける。



 だからこそ、現代のカリスマを目指す人々は、圧倒的な知識量で情報を「キュレーション」する役割を求められているし、ますます膨大な年代を体系的にまとめる需要は、きっと増えつづけるだろう。

 そして、つくり手においては、こんなに「いいモノ」をつくることにおいて恵まれた時代はないのだ。

 年号が平成から令和に変わったが、私たちの感性は、どんどん時代を飛び越えるようになった。私たちの恋する気持ちに今や「時代の境界線」なんてない。ドラえもんが持っていたようなタイムマシーンは未だないけれど、現代の素晴らしいサービスにおいて、コンテンツにおいては、いつでも私たちはタイムトリップできやすい環境に生きているのではないだろうか。

 現代において、「良いもの」は、いとも簡単に時代を超える。そして、年号も何の障害にならない。人の感性は、「いいモノ」に恋に堕ちるため、時代を飛び越えて情報の海を彷徨い続けているのである。
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