SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #11
家電を買うときも見るのはYouTube。動画市場の成熟、そして、すべてが「動画」になる
私たちが動画に費やしている時間は、確実に増えている。
実際に数値を見ても、私たちが動画を見ている時間は伸びている。2019年3月に発表された「スマートフォンの利用時間」に関する調査(ニールセン デジタル)では、若年層を中心に、月間の動画視聴時間が前年と比較して2時間も伸びていることがわかった。アプリの利用自体の変化は、ゆるやかであるのに対して、大きな変化である。
実際に自分の生活を鑑みてどうだろうか? 私は一年前よりも格段に動画を見る時間が長くなり、この調査結果にも大きくうなずける。朝は準備をしながらNetflixの短い番組を見ているし、通勤時間もYouTubeやAmazonプライムビデオをスマートフォンにダウンロードして見たりしている。
さらに、もしあなたがYouTubeの動画と言えば、「はい!こんにちはー!○○です!!」と元気に挨拶して、購入した商品をハイテンションで紹介する内容だと思っているならば、あなたはまだ「2019年の動画の世界」に来られていないかもしれない。
一昔前までは、ほとんどのYouTube動画は暗黙の了解があるように、すべて同じようなテイストだったが、今やトンマナは多様でinlivingのような落ち着いた雰囲気の動画があったり、テレビ番組顔負けのクリエイティビティあふれる作品があったりする。
近年は、「Vlog」と言われる、ブログの動画版のような動画もYouTubeにアップされている。中国など海外では一般ユーザーも頻繁に動画をあげる文化だが、日本でも元AKBの小嶋陽菜がチャンネルを持つようになるなど、大注目のカルチャーだ。
エンタメは持ち運び可能になり、日々私たちの頭の中や日々の時間を占拠している。そして、視聴者が増えるのと同時にコンテンツのバラエティも広がり、動画コンテンツはより表情豊かに、どんな人にとっても面白くなっている。
一年前よりも、ずっと。