令和女子の解体新書 #04
セクシー女優やキャバ嬢がインフルエンサー化。なぜ若い女性の憧れの存在になったのか?
Twitterでは毒のある素顔が若い女性に大ウケ
はたまた、Twitterでは彼女たちの歯に衣着せぬコメントが支持されています。Instagramでは彼女たちのキラキラした側面に憧れる一方、Twitterでは彼女たちの人間性や夜の仕事の裏側を知って親近感や共感を抱くのです。
最近では一般キャバ嬢たちが日頃の仕事のストレスを「#クソ客のいる生活」という形で投稿したところ、たちまち人気を集めました。
それを真似した「おじさんラインごっこ」という遊びが女子高生の間にまで流行し、テレビにも取り上げられたりタレントなどにも広まったのです。
参考:女子高生の間で「オジサンLINEごっこ」が大流行!
対おじさんへのストレスを投稿する彼女たちが共感を集めているのは、単なるおもしろさだけではないとも思います。コンプライアンスの厳しい世の中になったとはいえまだまだ旧態依然の会社はたくさんあり、程度の差はあれど、おじさんからセクハラパワハラを受けたことのある女性が少なくないからではないでしょうか。
彼女たちの影響力を広告活用する日も近い?
「笑われて、笑われて、強くなる。」は明日花キララの座右の銘。心を打たれる言葉です。
昔はキャバ嬢やセクシー女優といえば職業差別や偏見を抱く人が多かったのも事実。しかし明日花キララを筆頭に、自己表現やプロデュースの上手なタレント性を持った女性たちが「男性に搾取されている恥ずべき職業」「泣く泣くやっている」などのネガティブなイメージを若い世代から徐々に払拭しています。努力して今の地位を掴み取った彼女たちは、女性から見てもとてもたくましくかっこいいと思います。
令和という新しい時代になり、フラットな価値観で生きる人が増えれば夜の仕事への差別や偏見はきっとますます薄れていくでしょう。
彼女たちの影響力を広告のお仕事に使う日も近づいているのではないでしょうか。まず組むべきは、彼女たちと相性のいい若い女性向け化粧品やアパレルブランドだと思います。
例えば若い世代に届きやすいWeb CMやデジタルバナーなどで、企業が彼女たちと組んで普通のタレントのように使われているだけでも十分話題になるはずです。ただし、実際怖い目に遭っている女性も多い業界ではあるため、扱いや表現には非常に注意を払う必要はあります。
彼女たちは今後どのように活躍の幅を広げていくのでしょうか。そのエネルギッシュなパワーからますます目が離せません。
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