SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #15

企業と消費者の双方に世の中を良くする「聡明さ」が求められている【りょかち】

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「生理」ブームの到来、概念がアップデートされている


 9月と10月は、意識的に考えようとしなくとも、自然と「生理」について考える機会が多かった。

 というのも、9月に友人のハヤカワ五味が彼女の会社からLINE連動型生理用品EC「illuminate」の新サービスを発表したと思ったら、10月には集英社の発行するファッション誌「SPUR」が30周年記念として、MAGNET by SHIBUYA109にレインボー柄パッケージのナプキンを貼り持ち帰ることができる広告を掲出した。

 そして、そのまた数日後、elis(大王製紙)がECサイトのLOHACO限定で、真っ黒なパッケージの革新的なデザインのナプキン(ナプキンは、女性らしいデザインが主流)の販売を開始し、それがネット上で話題になったからである。
 
ナプキン 多い昼用 羽つき 23cm エリス Megami 素肌のきもち超スリム 限定デザイン

 私の友人たちもilluminateのLINEアカウントを友だち登録したり(10月12日現在、登録者数は1万人を超えている)、SPURの展示や真っ黒なナプキンに喜ぶ声をSNSにあげたりしていた。数カ月前までは、ナプキンは女性同士でも”こっそり”渡し合うものだったし、生理の話は”ひっそり”話すものだったというのに。
 
 さらに11月には人気マンガを原作に「生理ちゃん」という映画が公開されるようだ。最近は、大きく生理を特集する雑誌もたびたび見かけるようになった。
 
 こうした一連のムーブメントからは、「”生理”についての考え方をUpdateしよう」という思いを感じられた。そして確かに、周りの人の生理、そして「自分をいたわる」という自分との関係性が変わってきているのを感じる。

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