令和女子の解体新書 #08

カミングアウトすると、むしろ人気に? 若い世代ほどオタクに抵抗がない理由

 

好きなものがある人ってなんかいい。指原莉乃もオタクを公言して人気に


 オタクが市民権を得たのは、タレントの影響力も大きいでしょう。

 「あんなに可愛い、かっこいい人もオタクなんだ!」というイメージの転換に加え、タレントがオタクを公言することによって世間から共感と人気を集める様子を見て、オタクに対する偏見が薄れた人も多いはずです。

 たとえば、元AKBの指原莉乃さん。
 
指原莉乃さんがジャケット写真「Love Story~私が笑顔になれる歌~ 編集」
 今や女子の代弁者のような存在感で、バラエティタレントとして唯一無二の活躍をしている指原さんが、いちアイドルから抜け出せたのはオタクキャラがきっかけだったように思います。

 彼女はアイドル大戦国時代のまだ売れていない頃、AKBに所属しながら他のアイドルグループのオタクであることを公言して、AKB以外のオタクからも好感や親近感を集める特殊な存在になりました。

 自分もオタクだからオタク心理がわかる。そして複数のアイドルが集まるライブで司会を務めるようになり、持ち前のトーク力に磨きをかけていったことが、今のバラエティ番組での活躍につながっているように思います。

参考:指原莉乃が「けっこう目立って」いた“女オタ”時代を振り返る。「若くてかわいい女オタがいるぞって」

参考:指原莉乃「ハロヲタ時代は毎日掲示板で知らない人と喧嘩」

 今は女子のアイドルオタクは珍しくない存在ですが、昔はアイドルオタクといえば男性で、しかも恋愛経験がなさそうな人といったネガティブなイメージでした。指原さんの例は、女性のアイドルオタクのイメージが改善されたきっかけのひとつでもあると思います。
 

ゲームオタクを公言する女優も登場。さらなる人気に


 さらに、女優の本田翼さんもオタク像を変えたひとりではないでしょうか。 
   
Dead by Daylight実況

 モデルから女優になった彼女はおしゃれなイメージで活躍していましたが、ゲームオタクを公言してネット民からの共感や人気を集め、YouTube進出タレントとしてもいち早く地位を築きあげました。

 女子がやるゲームといえば、「たまごっち」や「どうぶつの森」、「ポケモン」などがメインのようなイメージがありましたが、本田さんはホラーゲームなどのハードなゲームも実況したり、はまっていると公表したりししたことで、「ゲームをちゃんとやる可愛い女子も結構いるんだ!」という風に世間の印象を変えたように思います。

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