SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #19
アラサー女子が語る、ウィズコロナ期間に生まれた「4つのトレンド」
4.新たなタッチポイントとしての「どうぶつの森」
最後に4つ目として、私もすっかりハマってしまっている「どうぶつの森」について触れたい。「どうぶつの森」は、もはや日本だけでなく世界中で流行しているゲームだ。その世界には今、私たちがなかなか手に入れられないものがあふれている。
外を駆け回る体験、島民とする何気ない会話、簡単な課題を解決することでもらえる報酬、自分自身や自分の毎日を可愛く飾り付けること(島クリエイター)、友人たちとのコミュニケーション。
そんな「どうぶつの森」には様々なクリエイティブが参入している。例えばメトロポリタン美術館の作品を簡単に「どうぶつの森」内でも利用できるように なったり、ようMARC JACOBSやValentinoのデザインの服を「どうぶつの森」でも着られたりする になっているのだ。
各人が隔離され、人とのコミュニケーションだけでなく、デザインや消費活動から受け取れる刺激が欠乏している今、どうぶつの森という“セカンドワールド”は、やさしく穏やかにそれらを補ってくれている。
そして、生活の一部がどうぶつの森というパラレル・ワールドに移管したのだから、今後もさまざまなブランドがタッチポイントとして利用するのではないだろうか。「オンラインでできること」の可能性は、とても広いことがわかる。
時代は変わるからこそ、変化に柔軟でいたい
世の中は激動している。
しかしそれはつまり、「次世代のスタンダードが急速に生まれようとしている」ということである。
コミュニケーションのオンライン化、オンライン化したコミュニケーション手段の多様化、暮らしにおける「公・私」の切り分け方のアップデート、制限のある中で生まれるコンテンツ。
これらの変化をよく観察しながら、次の時代の新しい暮らしに振り落とされないよう、変化に柔軟でいることを心掛けたい。
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