SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #21

“モテ”から“自分のごきげん”へ。女性誌特集の変化から見えてきた女性ココロ

前回の記事:
YouTubeやインスタと共存するTikTok。一瞬の流行と捉えるのは、大きな間違いだ
 

コロナ禍で、女性誌の特集も変わった


 在宅勤務を終えた20時。オンライン会議もなかったのですっぴんで、自宅のソファに座り、GUで揃えたリラックスできるワンピースを身にまといながら、いつものように「dマガジン」を流し読みする。複数の雑誌を眺めている間に、とあることに気づいて驚く。
 
  • BAILA 11月号 表紙「頑張らなくてもおしゃれがキマる “ニット”でラクして、女っぽく!」
 
 
  • VERY 11月号 表紙「ストレスフリー基準のオシャレ」
 
 
  • 美人百花 11月号 表紙「欲しいのは、ラクでかわいい『毎日ニット』♡」
 
 
  • CLASSY 11月号 表紙「もっと”私に優しい”服を!」
 

 すっかり寒くなり、女性誌はいよいよ冬に向けたファッションを提案している。そして、その多くで紹介されていたのが「ストレスフリー」「ラク」「私に優しい」だったのである。さらに、それらの女性誌は、ファッション誌人気ランキングの中でいずれも上位だった。

 そこから、自分のここ数日のファッションを思い出す。着心地のいいパーカーやスウェット、とにかくラクなワンピース・・・。確かに自分も「自分に優しい服」を着ていたのだ。

 コロナ禍で、暮らしが変わった。価値観は、もっと変わった。

 まだまだ一般的とは言い難いが、一部の職場で在宅勤務が普及し始めているために、リラックスできる服装が推されているのかもしれない。デートなどのハレの日が減っているために、実用的でラクな普段着が求められているのかもしれない。

 しかし、特集を読んでみると、そこには「新しい時代や価値観だからこそ、私たちの肌を心地よく包み(中略)最愛のニットを手にしたい」「いろんな場面でタフさを求められる今、服くらい私に優しくしてくれたっていい」という文字が並んでいる。

 この数カ月、環境はもちろん変化しているが、それ以上に変わったのは私たちの価値観なのかもしれない。さらに雑誌を眺めていくと、面白い言葉が見出しに並ぶ。
 
  • with 11月号 表紙「自惚れくらいでいいんじゃない?『私、今の自分が結構好き♡』」
 
 
  • CanCam 11月号表紙「自分がキレイだと、自分がうれしい!」
 
 
  • with 9月号 表紙「これからは『自分軸』がカギになる!」
 

 そう、私たちは今、“自分のごきげん”や“自分が愛せるか”が、毎日の暮らしで何よりも気になっているのである。これまで重視していた「モテ」や「愛され」よりも。

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