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SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #02

ネット文化の主役になりつつある、「何者か」になりたい若者たち【りょかち】

「ワナビー層の実態」という、現代の基礎教養

 「コミュニティづくり」だとか、「インフルエンサーを活用したメディア発信」だとか「ファンを作る」といったことが、モノを売るということにおいても重視される時代だ。

 そんな時代の基礎教養をひとつ挙げるならば、「ワナビー層への理解」ではないだろうか。ここでは「ワナビー」と呼ばれるひとたちを、純粋に「『なりたい』姿がぼんやりとあり、それに向けて行動する意思のある人」としたい。

 誰もが真似したくなる「インスタ映え」の流行や、オンラインコミュニティなど、2018年にうまくワークしている仕組みにはいつも、誰かを何者かにする「ワナビー層」の活用の仕組みが隠れている。

 現代を象徴する言葉としてしばしば語られる「コト体験」と呼ばれる消費実態もまた、「自分が、そのストーリーに参加する主役の一人になる」という「wanna be」を叶える行動に過ぎない。「参加型コンテンツ」もまた然り、だ。

 いかに「真似したい」情報に商品を組み込み、ユーザーをその体験に導くか。才能を分解したノウハウをオープンにシェアした上で、どれだけ周りを魅了できるか。何者かになりたいひとたちのエネルギーを活用し、小さなコミュニティの中での「自己効力感」を設計しながら、圏内のひとたちを幸せにするか。

 そんな、誰かの「ワナビー」を自らの利益と絡ませながら叶えてあげる仕組みが、新しい時代の経済を作り出すのではないかと、私は思う。

 スターと一般人の境界線が曖昧な現代に生きる誰かの、曖昧な「wanna be」のエコシステムを理解したなら、新しい時代の「狂騒」を作り出すのはあなたかもしれない。
 
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