行動経済学で理解するマーケティング最新事情 #09

Clubhouseブームは本物か。その熱狂を心理学から読み解いてみた

前回の記事:
歪んだ信念に、どう向き合うか。米連邦議事堂襲撃を行動経済学の視点で考える
 

Clubhouseに夢中になった1カ月


 ある日、キラキラと輝く彗星の如く登場し、起業家界隈で盛り上がったかと思うと、その後に一気にニュースなどでも話題になった「Clubhouse」。21年1月下旬から大きな盛り上がりを見せ、私もわけが分からないまま1月29日から始めました。

 2月になって以降、さまざまなテレビ番組で取り上げられるようになり、「ネコも杓子もClubhouse」と一大ブームになりました。私の勤めるJX通信社のSlackにも、Clubhouseチャンネルができたほどです。

 あれから1カ月が経過した今、Googleトレンドで見る限り、その勢いに陰りが見えます。あの時の熱狂は、覚めてしまったのでしょうか。
 
Googleトレンドで「Clubhouse」「クラブハウス」を調べて見た

 もちろん、そんな話はありません。検索のピークが1月下旬~2月上旬なだけです。

 手前味噌で恐縮ですが、当社は21年2月15日に「あなたのワクチン接種時期をAIで予測」と題して、ニュース速報アプリ「NewsDigest」で「AIワクチン接種予測」機能を公開しました。

 医療関係者へワクチン摂取が始まるタイミングだったこともあり、さまざまな報道番組で取り上げていただきました。その効果もあってアプリは、かなりDLされたのですが、それでも1位は不動でClubhouseだったのです。

 Googleトレンドでは減衰傾向にあるように見えますが、未だに1日あたり12~15万DLはあると推測しています(2月末時点)。Clubhouseが招待制だったことも影響しているかもしれません。つまり、実際はまだまだ「盛り上がっている」と考えています。

 さて今回、Clubhouseを取り上げるのは、ブームの最中、一部のマーケターが「今後、絶対に伸びる音声メディア」「中毒性が半端ない」と持ち上げたことに強く違和感を抱いたからです。新しいサービスが勃興すると「これは凄い」「次に来る」と熱狂する人間の心理を解きほぐすと、マーケティングにおける重要な鍵が発見できると考えました。

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録