SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #24

2021年、消費行動が大きく変わる。今、話題のクリエイターエコノミーを知っておくべき理由

 

インフルエンサーの役割はさらに細分化されていく


 それに伴って、コンテンツのつくり手である“個人”の見られ方が大きく変わることは避けられないだろう。「クリエイターエコノミー」の担い手は、アーティストやクリエイターだけではなく、インフルエンサーにも影響が大きくあるはずである。

 私もその端くれとして、5年間ほどインフルエンサーと呼ばれてきた。その間、同じインフルエンサーを数多く見てきて思うのは、インフルエンサーにも”メディア”の人と”カリスマ”の人がいるということだ。言い換えると、インプレッションを集めるのがうまいインフルエンサーと、コンバージョンさせるのがうまいインフルエンサーがいる、と言ったほうが分かりやすいかもしれない。

 フォロワーがたくさんいても、コラボグッズがあまり売れない人もいれば、フォロワーが少なくても熱狂的なファンを持っている人もいる。これまでは、各インフルエンサーがそのパワーをPR案件やコラボグッズなどでマネタイズしていたが、今後はさらに多様化しそうだ。

 それはインフルエンサーが自分のビジネスモデルをさらに広げて考えられる時代になったからだと考えられる。何をどんなふうにユーザーに「Give(与えて)」して、どこからどんなふうに「Take(もらう)」するのか。さながら会社を経営するように、またはブランドをマネジメントするように、Webサービスを設計するように考える時代が来ている。

 そして、仕事を依頼する側にとっても多様化するマネタイズ形式の中で、誰にどんなことを依頼するのか、解像度高く見極める力が必要になってくるだろう。


 

消費活動が刷新する時代に目を凝らそう


 日本は優良なコンテンツを生み出し、コンテンツにお金を出すことに抵抗のない国だと思う。日々ライブ配信では高額な投げ銭が飛び交い、音楽市場も大きく、”ヲタク”という言葉を生んだ国でもある。

 2021年はクリエイターを中心に様々なビジネスが生まれるであろう。

 消費者として、ヲタクとして、コンテンツのつくり手として、ビジネスモデルの解像度とトレンドに対するアンテナを高くしておく時がきているのかもしれない。私も消費者として、ヲタクとして、そしてインフルエンサーとして、クリエイターをとりまく消費活動に注目して、今年もトレンドに乗り遅れず、しっかりミーハーとして生きていきたい。
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