SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #25

SNS上の「身近な体験づくり」が次の消費を生む。現代のブランド“愛着”論

 

高級ブランドも、まずは身近な体験をソーシャル上で


 体験の先にシェアがある時代だ。

 GUと人気キャラクターのコラボしかり、ミスタードーナツと一流ショコラティエとのコラボしかり、人気レストランのレシピ公開しかり、ブランドを身近に体験した感想がソーシャルメディア上に情報として溢れかえり、それが次の消費を生み出す。

 sioもミスチも日常利用するブランドというよりも、大事な日にご褒美で行ったり買ったりしたいブランドだけれど、常にソーシャルメディア上に溢れる「美味しい」という情報を目で拾って、利用したい気持ちを高めている。

 レシピを試したり、コラボ商品を食べたり、時には実際にお店に行ったり商品を買ったりしている周りの人の投稿を見ているうちに、羨ましさと期待感で、少し値段が高くても、手を伸ばして欲しくなってしまうのだ。そして、一度利用したあとも、何度も体験したくなる。

 食べ物は一番わかりやすい例だが、先に挙げたように、アパレルの事例も同じだ。身近なアイテムやコンテンツでブランドを体験させることで、ブランドへの理解を促し、ロイヤリティをあげていっているように見える。

 少し前にはブランドを体験させるためにカフェがポップアップで開かれることもあったが、実際に安価で商品を食べてもらったり、着てもらったりできるならば、より一層ブランドの体験はより直接的なものになるだろう。

 Twitter、Instagram、YouTube、TikTok。万人が無料で楽しめるソーシャルメディアは、今や可処分時間を奪い合うほどに増えてしまった。



 GU、ミスタードーナツ、セブンイレブン。万人が安価で楽しめるのに「大好き!」と胸を張って言えるほど素晴らしいクオリティの商品を出し続けるプラットフォームがたくさん増えた。

 現代には、ユーザーにとって身近なアクセスポイントが沢山ある。

 ハレの日や外食の機会が減っているからこそ、身近なコンテンツやアイテムからブランドを感じさせるという戦法もあるのかもしれない。

 それにしても、身近なアイテムをつくっているプラットフォーマーも嬉しいし、ブランドも認知が広がるし、何より私たちのおうち時間は楽しくなるし、全員が幸せになる素晴らしい施策だ。この2年間、色んなコラボやおうち用コンテンツに救われてきた気がする。

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