SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #28

ミスタードーナツ大量閉店から復活なるか? SNSで見る 「プチハレの日」量産作戦

    

ハレの日はつくれる!季節のモーメントではなく、プチハレの日を

   
 ソーシャルメディア、特にInstagramが普及した今では “ハレの日”のニーズが高まっている。言葉を変えるならば “映える日常” へのニーズだ。ソーシャルメディアと生きる人々は、常に「私の日常」という自分メディアに載せるネタを探し続けている。

 その現象に乗じて、季節的な行事を超えてモーメントを生み出せているのが、このコラボなのではないだろうか。カフェやお洒落ホテル、アフタヌーンティーなど、ソーシャルメディアの普及によって「お洒落な日常市場」は拡大している。

 だからこそ、以前記事で紹介したように高級店は身近なブランドとのコラボを使って認知を広げることもできれば、逆に足が遠のき気味なブランドはコラボで “小さなハレの日”をつくることによって、ソーシャルメディアで話題になることができる。

 特に今は、外出自粛で季節的なモーメントさえままならない状況だからこそ、日常の中に小さなハレの日が求められているのかもしれない。少し悲しいけれど、今はブランドコラボで盛り上がる流れに乗ることが、最も安全に祭りに参加できる方法なのだ。
    

           
 ちなみに、、ミスドは今も、人気上位のメニューは定番のものばかりだという。前提として、コラボ商品がうまくいくのは、そもそも定番の商品への信頼が厚いことが必須なのは間違いない。世の中にコラボ商品は数え切れないほどあるが、「アツい」と思われるのは、そもそもある “信頼” ファンがいるコラボ先の “熱量” でブーストできるからだろう。

 今後、ミスドはデリバリー進出店舗を増やすなど、ユーザーからアクセスしやすくする施策を行うそうだ。この「信頼×熱量」施策はSNS上でこれからも増えていくだろう。「現代のライフスタイルについていけなくなった」と言われていたミスドだが、コラボ商品を軸とした施策で「日常の小さなハレの日ブランド」として復活すれば、「ソーシャルメディアのための日常」を生きる現代人のライフスタイルへの移行を証明できる事例になるかもしれない。

 ハレの日はつくれる! 季節ごとのモーメントを待つ時代は終わりつつある。私たち消費者はいつも、この閉塞感あふれる毎日を少しだけ楽しくする “プチハレの日”を渇望しているのだ。

(参考記事) https://news.yahoo.co.jp/articles/7ec3baa9337ce1fd246482373c5d753a3c081e13 https://biz-journal.jp/2019/07/post_108042.html https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49504?page=2 https://www.ryutsuu.biz/strategy/j040612.html
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