SNS・消費行動から見えてくるアラサー女子のココロ #31
ことばは、古い。若者世代は、絵文字や画像からその人の価値観や世代を判断する
2022年、マーケ人材は、ビジュアルコミュニケーション力を鍛えるべき
インターネット業界は、久々に大きな転換点に来ている。いわゆる「Web3」「メタバース」というやつだ。去年の終わり頃からしきりに言及され、今やそのことばを聞かない日はない。
そして、私たちは自分たちが生きているバース(世界)とは別に、若者世代が眺めるバース(世界)への理解も深めなければならない。実際、ビジュアルコミュニケーション力の高い世代に向けた施策なのに、「なんかダサい」「私たち世代のビジュアルじゃない」「ニュアンスが違う」と思われてしまうような事例は度々起こっている。
ビジュアルコミュニケーション力を高めることによる効果は他にもある。言語の壁を取っ払えば、国に関係なくクリエイティブを発信できるようになるのだ。TikTokやYouTuberのインフルエンサーは、アルファツイッタラーに比べると断然フォロワー数が多い。そもそもの「視聴している人」の数が桁違いなのだ。
言語以外のコミュニケーションに切り替えた瞬間、私たちがコミュニケーションできる相手は爆発的に増える。ポジティブに考えれば、「私たちはことば以外でもわかりあえる」と言えるかもしれない。
若い世代とコミュニケーションするために、あるいは、SNSが万人に使われる現代でもっと幅広い層に向けたコミュニケーションを行うために、私たちは今までよりもずっと“言語以外での対話”に注意を払う必要がある。
ことばだけでコミュニケーションしようとするのはもう古い。私たちは呼吸をするように動画からメッセージを汲み取り、そこにあるニュアンスさえも感じ取れる。私たちが何十年と生きてきたこのバース(世界)にも、まだまだ見えない視点が溢れているのだ。
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