SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #33

不景気になるとアイドルが流行る理由を、 悪い円安に頭を悩ますヲタクが考えてみた

前回の記事:
個人と企業の境界が曖昧になる今、社員のインフルエンサー化で気をつけたい4つのポイント
 

私たちを取り巻く経済がどんどん苦しくなっている


 アイドルヲタクの中では割と知られている法則に、「不景気になるとアイドルが流行る」というものがある。

 これは過去に大学教授やエコノミストによって経済記事でも議論されてもいる法則で、古くは1970年初頭の第一次石油危機に伴う「花の中三トリオ(山口百恵・桜田淳子・森昌子)」、1980年代前半の第二次石油危機とともに盛り上がったアイドル黄金期(松田聖子・中森明菜・小泉今日子・早見優)などが代表例として挙げられる。

 現代の30~40代の人々にとっては、円高不況の真っ只中である1999年に底抜けに明るい「LOVEマシーン」で日本を元気づけた「モーニング娘。」が記憶に残っているのではないだろうか。

 あるいは、リーマンショックがあった2008年頃、「大声ダイヤモンド」でオリコン週間ランキング3位を獲得したAKB48の姿が浮かぶだろうか。2010年頃にAKB48が世間を席巻して、AKBに関するビジネス書が次々と生み出された頃を覚えている人も多いかもしれない。

 そうやって経済を追いかけてみると、今や「推し(人に勧めるほど好感を持っているアイドル・キャラクターなど)」がビジネス界隈でも日々話題になっている現代は、あまり明るい状態ではないと感じる人もいるかもしれない。実際、令和になってからというもの、思いも寄らない出来事が次々と起こって経済は荒れている。そして、そんな荒れ狂った世界の中で「癒やしをくれたのは、推しだった」という人も多いのではないだろうか。

 さて、新型コロナウイルスの影響が落ち着いてきたと思ったら、また別の(厳密には全く別ではないのだけど)悩みのタネが襲ってきた。円安と原材料価格高騰の波である。年末の雑誌の「2021年の振り返り」という特集コーナーで、「2021年は値上げ元年でした!」と書かれた見出しを見たときには小さく身震いしたが、早くも2022年は値上げが次々と話題になっている。おそらくこれからもこの流れは止まらないであろう。私たちを取り巻く経済は、今年もどんどん苦しくなるばかりだ。

 しかし、アラサーとして経済の影響をど真ん中で受ける昨今、少しずつ生活が苦しくなり、世の中の様子が変わりゆく中で、一人のヲタクとして「なるほど、これはアイドルが流行るわけだ」と思わされることがあった。そこで今回は、ヲタクとして、消費者の生活が苦しくなるとアイドルが流行る理由を話してみたい。

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