SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #34

「あのアプリは消えた」は安易な見方。分散化するSNSユーザーの正しい眺め方

 

アプリは「移り変わる」のではなく「使い分けられていく」



引用:https://shibuya109lab.jp/article/220118.html

 Z世代に関する調査を見てみると、実際にはまだまだ検索エンジンは使われているし、その用途によって検索ツールが使い分けられている。Z世代はインターネットネイティブだけあって、我々ミレニアル世代よりもはるかにインターネットの使い方が上手である。
   
引用:https://shibuya109lab.jp/article/220614.html

 井上陽水の『夢の中へ』という曲があるが、その歌詞に沿って言うならば、「探しものはなんですか?(このプラットフォームでは)探しにくいものですか?」という問いかけが必要なほど、現代において「検索」という行動は多様化している。

 だからこそ我々は「検索ツールとして何が使われているか」ではなく、「検索行動の中でどのようにユーザーはサービスを “はしご” して使っているか」「どういったシーンごとに、各アプリが使い分けられているか」を考えなければならないのかもしれない。

 加えて、ユーザーが探しにくるものに合わせて、プラットフォームごとにコンテンツを最適化することも必要だ。同じカフェでも、「Instagramでは写真を撮れる場所やメニュー」、「Twitterではメニューの産地などの情報」、「Google Mapsでは感想が増えるような工夫」をしなければならないのかもしれない。

 もちろん、時代ごとに停滞するサービスはあるだろう。しかし、同じ用途で使える別のサービスに我々が頻繁に引っ越す、というのは現実的ではない気がする。私たちがインターネットでできる行動が拡張するほど、利用するサービスも「変わっていく」のではなく「拡張していく」のだ。

 現代は、まだまだインターネットでできることが増えていく時代だ。インターネット上の行動が発明され、普及し、広がっていく。それによって、同じ「検索アプリ」や「チャットアプリ」でも、行動の広がりによって、使い分けられていく。

 調子が良かったアプリが失速するニュースは刺激的でキャッチーだ。ただ、そのキャッチーさに飛びつけば、実像を見失ってしまう。まだまだ私たちの生活は、インターネットにより深く入り込んでいく。そのマクロな行動様式と合わせてトレンドは “移り変わる” ものだと決めつけずに、柔軟に誠実に若い世代の行動を見守っていきたい。
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