食のビッグデータ最強タッグ「クックパッド×ぐるなび」のトレンド分析 #01
「内食」と「外食」の関係が、かつてないほど近づいている
内食と外食でトレンドが一致している
ぐるなび総研では、その年の世相を反映し象徴する食を「今年の一皿」として発表している。クックパッドでも、その年を代表するおうちごはんのトレンドキーワードを「食のトレンド大賞」として紹介している。
2017年は先に紹介した「チーズタッカルビ」が共通して受賞したメニュー、2016年は「甘酒」、2015年は「おにぎらず」「スーパーフード」が共通してとりあげられている。
2017年は先に紹介した「チーズタッカルビ」が共通して受賞したメニュー、2016年は「甘酒」、2015年は「おにぎらず」「スーパーフード」が共通してとりあげられている。
クックパッドには、インスタント食品、冷凍食品のような加工食品を主に取り扱うメーカーから「加工食品は、料理したいものというより、つくるのがやや難しいなど、外食寄りのメニューの方が向いているのではないか」という質問がよく投げかけられるという。
一方で、ぐるなびには、家庭用商品を主軸とする食材や調味料メーカーから「外食でヒットしているからと言って、家庭で受け入れられるとは限らない」といった声が寄せられている。
今回の連載は、そうした疑問に対して日本最大級のレシピサイトであるクックパッドの検索データと、飲食店が直接入力したメニューという一次情報を持つぐるなびのデータを組み合わせることでこたえていこうという企画で、クックパッドのトレンド調査ラボの村上さんと私がそれぞれの視点からトレンドを振り返るという形をとる予定だ。
なお、本連載のテーマは食ではあるが、ある場所で起きているブームを自社のフィールドに引き込んでつぶさに見ていくことで、食品業界以外で働くマーケティング担当者にとっても役立つ点のではないかと考えている。
というのも、世のトレンドから自社の見込み客にとって意味のある形で要素をすくいあげて、自社製品やサービスに反映させることは、外食の料理が家庭に普及されていく過程で行われていることと同じだからだ。
次回は、まず冒頭で紹介した「チーズタッカルビ」を具体例として「内食と外食トレンド」の関係を紐解いていく。
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