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SNS・消費行動から見えてくる20代女子のココロ #05

すべてのマーケターは、優秀な「ナンパ師」を目指すべきだ、という提案【りょかち】

前回の記事:
「ミレニアル世代」という幻に騙されている大人たちは、一刻も早く世代論をアップデートすべきだ【りょかち】

忙しく動き回るわたしたちの視線と意識

 実家に帰った時、お母さんが、私がTwitterのタイムラインを流し見しているのを覗き込んで、「あんた、それ読めてんの?よくそんな速いスピードで、たくさんの文字が読めるなあ」とつぶやいた。

 「だいたい全部読めてるよ~」と、画面をスクロールしながら答えて、私はお気に入りのアカウントのツイートに「いいね」した。

 また、ある時、友人が隣でInstagram storiesを見ていた。ひとつの投稿を見る時間、おそらく約3秒。私は思わず、「え、ちゃんと見てる?(笑)」と言ってしまった。彼女は「え~むっちゃ見てるよ!Stories大好きだから全部ちゃんと見てる」と答えた。本当だろうか。

 後日、また彼女と会った時、彼女は私に出合い頭「あ!それこの間、関西に帰省してたときに着てたワンピースじゃん!可愛いと思ったんだよね~」と言ってくれた。私は彼女に帰省した話をした覚えはないが、確かStoriesにだけそのことを投稿していたような気がする。

 私達の日常の余暇は「細切れ」で、そこには「選択肢が大量」にある。



 ひと昔前は新聞を読んでいた通勤時間もLINE、Twitter、Instagram、ZOZOTOWN、SmartNews、YouTubeを行ったり来たりするような時間になってしまった。

 休日ぽっかり空いた午後の時間は、テレビのチャンネルをザッピングする代わりに、Twitterで話題になっていたので録画した番組を見るか、Netflixで面白そうなドキュメンタリーを見るようになってしまった。

 日中のちょっとした余暇は、常に繋がり続けるSNSのリプライや、LINEの返信、アプリのプッシュ通知によって細く切り刻まれる。一瞬一瞬で、膨大な情報を処理する。

 やっと空いたまとまった余暇も、そこにはエンタメコンテンツが大量に居座っていて、なんとなく自分の興味に一番近そうな番組をはめ込むようにテレビ番組を見る必要はなくなった。

 過去の名作が大量に詰まったライブラリから、自分の好きな番組を、いつでも、取り出して見ることができる。Netflixなんてご丁寧に、自分の興味に何%合う作品かまで表示してリコメンドしてくれるのだ。

 私たちの日常生活で、「運命的な偶然の出会いをぼんやりと待つこと」は、ほとんど存在しない。馴染みのプラットフォームでの馴れ合いのコミュニケーションを瞬間的に繰り返して刹那的な楽しみを得るか、あるいは、あらかじめ好きだとわかっているコンテンツの選択の連続によって、時間は埋まっていくのだ。
 

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