最先端のマーケティング手法を探る~「VTuber」という新たなマーケティングの可能性~ #6
『妖怪ウォッチ ぷにぷに』がアプリDL数歴代2位を記録した理由 VTuber×ゲームのコラボ成功のカギは?
想定外の大反響で、歴代2位の成果に
―― 実際にインゲームコラボしてみて、反響はいかがでしたか。
赤坂 第1弾のコラボでは、ホロライブの戌神ころねさんや兎田ぺこらさん、宝鐘マリンさんなど8人が、「妖怪ぷに」のような可愛い姿になってゲーム内に登場しました。その後、第2弾と第3弾では新たなメンバーとして総勢34体が参戦したり、妖怪ウォッチとのコラボ衣装で登場したりしました。第4弾では、「ペア」をテーマにホロライブのタレントがペアとなって5組登場しました。
ここまで4回コラボしていますが、毎回コラボの反響はすさまじいですね。特に第1弾では、ユーザーからの反響も、数字の面でも、いい意味で想定外ばかりでした。たとえば、X(旧Twitter)の投稿に対する「いいね」やリツイート(リポスト)の数が、これまでと比較して大きく増え、フォロワー数も数万単位で増えました。
当時のApp Storeの無料アプリランキングでは、コラボを告知した時点で120位あたりから5位にまで上昇。『ぷにぷに』はリリース7年目のタイトルでしたので、そのタイミングで5位を獲得するのは異例のことです。これまで著名なものも含めていろいろなIPとコラボしてきましたが、この期間のアプリダウンロード数が歴代2位の数字を叩き出し、レベルファイブの社員はみんなびっくりしていました。
加持 ものすごい大きな反響でしたね。また、プロモーション配信にも手応えを感じました。通常の実況配信に比べると、プロモーション配信は同時視聴者数が少なくなりがちですが、レベルファイブさんがタレントにしっかりと『ぷにぷに』の遊び方をレクチャーしてくださったおかげで、タレント自身も楽しんで配信ができ、それがファンにも届いたと実感しています。タレントによっては、プロモーション配信を通してYouTubeのチャンネル登録者数が数千人増えるという定量的な成果もありました。まさにWin-Win、双方にとって有益なコラボだったと思います。
赤坂 会社の文化として、当時も今もプロモーション配信の質には非常にこだわっていて、とにかくユーザー目線に立ち、通常の配信に馴染むようにしようと考えています。タレントさん自身や通常の配信スタイル、ファンの特徴などをしっかりと把握した上で、ファンに受け入れられるような配信内容や構成を考えました。
その結果、既存のホロライブファンや『ぷにぷに』のファンにも受け入れられて、YouTubeのチャンネル登録者数が増えるという数字につながったのだと思います。
【妖怪ウォッチぷにぷに】ホロライブコラボだ~!!誰が妖怪やねん【ホロライブ/宝鐘マリン】 (C)LEVEL5 Inc.
加持 『ぷにぷに』は、Xのフォロワー数も数万単位で増えていましたよね。両社にとって初めてのコラボだったにもかかわらず、大成功させることができたのは、レベルファイブさんが当社のタレントについてきちんと調べてくれたからだと思っています。
また、当時『ぷにぷに』とのコラボがさまざまなメディアで紹介され、その後立て続けにアプリゲームとのインゲームコラボのご相談が舞い込みました。




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