食のビッグデータ最強タッグ「クックパッド×ぐるなび」のトレンド分析 #04

サラダのトレンドは、内食と外食で違う?【ぐるなびとクックパッドから見えてきた食トレンド】

前回の記事:
クックパッドとぐるなびのデータを組み合わせることで見えてきた、内食と外食トレンド(例:チーズタッカルビ)

2018年は、たんぱく質を含むサラダが注目

 前回、クックパッドの村上さんからブームは短期間で終了するもの、ブームをきっかけに根付くものがあるという話があった。今回は、そのブームをサラダに注目して内食/外食データを組み合わせてみていく。

 サラダは、外食データという視点から見ると提供している飲食店が最も多いメニューであり、素材や味付けの自由度も高い。そのため、メニュートレンドを把握するためには適していると言えるだろう。

 なお、サラダの検索は内食(クックパッドの検索データ)メニューとしても1位であり、内食も外食と同様のことが言えるのかもしれないが、そのあたりの事情は次回にクックパッドの村上さんから解説をお願いしたい。

 それでは、まずサラダのバリエーションとして、どのような料理が定番なのかをみてみよう。
 
  ぐるなび
データライブラリ
取扱店舗指数
クックパッド
たべみる
検索指数
1 サラダ サラダ
2 シーザーサラダ ポテトサラダ
3 ポテトサラダ サラダチキン
4 野菜サラダ コールスロー
5 グリーンサラダ マカロニサラダ
6 大根サラダ 春雨サラダ
7 豆腐サラダ 大根サラダ
8 チョレギサラダ かぼちゃサラダ
9 トマトサラダ ごぼうサラダ
10 海鮮サラダ パスタサラダ
出典:ぐるなびデータライブラリ取扱店舗指数、クックパッド「たべみる」検索指数

 ぐるなび、クックパッドの両社に共通しているのは「ポテトサラダ」「大根サラダ」と10件中2件にとどまることから、サラダにも外食向き/内食向きがあることが確認できる。なお、これらの中で取扱店舗指数が伸びているものについて、補足をしておくと「チョレギサラダ」(前年比105%)、「ポテトサラダ」(前年比104%)があげられる。

 ポテトサラダはメニュー名に一緒に出てくる食材名を見ると「卵黄」や「半熟卵」といった触感をより滑らかにして濃厚な印象を与える食材や、クックパッド社が2018年の「食トレンド大賞」にも選んでいる「サバ缶」ブームを反映してか鯖が伸びている。
 
取扱指数の推移
出典:ぐるなびデータライブラリ

 チョレギサラダはクックパッドの検索データでも年々伸長している傾向が出ているメニューで「チーズタッカルビ」「チーズドック」「パネチキン」といった韓国メニューへの注目に加え、牛角のやみつき塩キャベツのような野菜+ごま油という組み合わせが定番化していることもあるのだろう。

  次に、昨対比で伸びているサラダをみてみよう。
 
  ぐるなび
データライブラリ
取扱店舗指数
クックパッド
たべみる
検索指数
1 きのこサラダ マヨネーズサラダ
2 マカロニサラダ さっぱりサラダ
3 鶏サラダ おからサラダ
4 ねぎサラダ 水菜サラダ
5 ローストビーフサラダ もやしサラダ
6 しらすのサラダ ごぼうサラダ
7 棒棒鶏サラダ 大根サラダ
8 アボカドのサラダ 白菜サラダ
9 豆腐サラダ 豆腐サラダ
10 玉子サラダ 玉子サラダ
出典:ぐるなびデータライブラリ取扱店舗指数(2018年10月時点で取扱店舗指数が10以上の前年同月比)、クックパッド「たべみる」検索指数(同検索指数が0.05以上の前年同月比)

 共通しているのは「豆腐サラダ」「玉子サラダ」だが、ぐるなびデータの特徴として、たんぱく質を含むなど満腹感やボリューム感を出しやすいサラダが伸長している。これらのサラダはさらにもう1カ年遡ってみても継続的に伸長しているメニューが多く、外食における継続的なサラダのトレンドといえるだろう。
 

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