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電通がキャッシュレス意識調査を実施 シーンごとの決済手段の使い分けが鮮明に
カードは「ステータス」から「実利」へ
電通で決済領域のマーケティングを支援するプロジェクトチーム「電通キャッシュレス・プロジェクト」は3月6日、全国20~79歳の消費者1111人に対して実施した第8回「生活者のキャッシュレス意識調査」の結果を発表した。
生活者の決済手段の変化を把握することを目的に毎年実施している本調査によると、近年増加傾向にあったプレミアムカード(ゴールド・プラチナ・ブラックなど年会費を必要とするカード)の保有率は27.3%に達し、4人に1人は保有している結果になった。また、プレミアムカード保有者のうち、それを最も利用するメインカードに据えているのは66.9%と、3分の2以上にのぼった。
年会費を支払ってでもプレミアムカードを保有する理由としては、「特典・リワードが得」という実利的な意見が46.4%を占めた。他にも支払いの利便性・安心感を推す声が挙がった一方、かつては主流だった「ステータス性」については1.4%にとどまり、付帯するサービスやポイント還元といった「実利」を志向する生活者の価値観の変化を示した。
図表1:プレミアムカードの保有率、メインカード化比率

図表2:プレミアムカードの保有動機

キャッシュレス利用者は94%と浸透、シーンごとに使い分け
キャッシュレス決済の利用者は全体の94.5%にのぼり、現金しか使わないという人は5.5%にまで減少した。「キャッシュレスを選べる場面では100%キャッシュレスを使用する」という「完全キャッシュレス派」は年々増加しており、今回の調査では45.2%にのぼった。
図表3:キャッシュレス決済の利用頻度

また、場面別の決済手段を調査したところ、小売店や飲食店などの実店舗において、最も利用頻度の高い決済手段はモバイルQR決済(35.6%)、次点でクレジットカード(30.9%)、現金(22.3%)の順となった。より細かく使用場面を見ると、百貨店やホテルなど高額な決済を行う実店舗ではクレジットカードの利用率が高く、コンビニやドラッグストアなど比較的安価な場面ではQR決済が使用されていることがわかった。商店街や病院では根強く現金が主な決済手段となっている。
図表4:実店舗における最もよく使う決済手段の比較

図表5:実店舗における利用場面別の決済手段

一方で、オンライン店舗ではクレジットカードの利用比率が圧倒的に高く(55.9%)、次点のモバイルQR決済と30ポイント以上もの差をつけている。使用場面別では、フリマアプリやフードデリバリーサービスではQR決済の比率が他よりも比較的高いものの、依然としてクレジットカードがメインの決済手段となっている。
図表6:オンライン店舗における最もよく使う決済手段の比較

図表7:オンライン店舗:利用場面別決済手段の調査

「完全キャッシュレス派」の着実な増加を受け、電通の担当者は「日本のキャッシュレス化が拡大から深化のフェーズへと移行しつつある」と指摘。実店舗でのQRコード決済の利用が拡大する一方で、オンラインでは依然としてクレジットカードが強く存在感を放つ現状は、「利用シーンごとに最適な決済手段が生活者の中で定着してきたことを示している」と分析した。
※記事中の図表出典は電通 プレスリリース、サムネイル画像は123RF。




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