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ADKが「IPの愛され方」を世界5ヵ国で調査、「日本は没入型」「米国は食品で接触」など各国で異なる嗜好・チャネルが浮き彫りに

 

成長産業の「現在地」、日本発IPは盤石の強さ


 ADKマーケティング・ソリューションズは4月14日、作品・キャラクター等のIPに関する大規模調査のレポート「Global IP Power Survey 2026 Report」を発表した。

 昨今、IPは日常的な娯楽として定着する一方、受容や体験のあり方は多様化・多層化が進んでいる。日本・北米・中国・タイ・インドネシアの5市場、約23,000人を対象に2025年11月に実施した本調査は、地域ごとに異なるIPへの接触方法や意識を浮き彫りにし、成長産業であるIPの「現在地」を正確に把握することを目的としている。

 「好きなIPが1つ以上ある」と答えた人は5市場全てで7割以上にのぼった。特に中国では大人・子どもの両世代で96%を超え、極めて高いIP人気をうかがわせる。日本は大人76.1%、子ども92.5%と15ポイント以上差が開き、他市場よりも世代間ギャップが大きかった。

 また、「好きなIP」を挙げる自由回答では、各国とも上位20位のうち半数以上を日本発のIPが占めており、グローバル人気の盤石ぶりを示している。
 

国ごとに異なるIPへの価値観


「IPとの関わりの中で得ている感情」について「楽しさ」「興奮」「癒し」「探求心」「感動」の5項目で調査したところ、日本、アメリカ、インドネシアの3ヵ国は「楽しさ」が突出し、全体的に似た傾向になった。タイも「楽しさ」を求める声が最多だが、2位の「癒し」を求める傾向は他国より強い。中国は「感動」が1位で、他の4ヵ国よりも「泣ける、応援したくなる、考えさせられる」IPを重視していることが分かった。

 また、IPに対して重視するポイントとしては、各市場とも「ストーリー」「キャラクターデザイン」は共通しているが、その他の点では違いが見られた。たとえば、日本は「作画クオリティ」よりも「世界観・設定」が重視されており、物語世界に入り込んで背景や設定まで読み解く「没入(世界観)型」に分類される。一方、米国では「音楽」「作画クオリティ」が「ストーリー」に続き上位3位にランクインするなど「クオリティ重視型」になった。中国は鑑賞にとどまらずグッズやゲーム、イベントなどへの体験の広がりに期待する「体験・拡張期待型」、タイは迫力ある映像体験そのものが価値になる「映像展開型」、インドネシアはストーリーから作画、テーマ性まで幅広く楽しむ「総合評価型」と整理された。


 

接触チャネルの違い、米国は「食品」が首位


 IPへの接触・課金方法については、「グッズ」「映像」が共通して中心になったものの、その他の要素やチャネルには各市場の特徴が出た。日本は全体的に接触・課金のスコアが他国に比べて低めで、米国は「マンガ」が顕著に低い。中国はグッズ、映像、ゲーム、体験、マンガの順にスコアが高く、舞台・イベントといった「体験」も支持を得ていることがうかがえた。

 また、チャネルでは各国とも首位が分かれ、米国は「食品」が強い影響力を持つのがユニークと言える。映像コンテンツとの接点にフォーカスすると、日本は5市場で唯一「テレビ」が1位になり、米国・タイは配信サービス、中国・インドネシアは映画館がトップになった。



 ADKはレポートのサマリーとして、「5市場いずれも多くの生活者が 『好きな IP』を持ち、 IPは幅広く親しまれていることがうかがえる。しかし、関わり方、重視する価値、接触タッチポイント、 課金の起点は国によって異なり、グローバル展開においては各国ファンの状態・意識の違いを捉えながら展開方針を検討する必要がある」と総括した。

※本文中の図表出典はADK リリース、サムネイル画像の出典は123RF

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