【速報】カンヌライオンズ2018現地レポート #01
カンヌライオンズは、 なぜ、どのように変化しようとしているのか?【多摩美術大学 佐藤 達郎】
2018/06/19
変化したカンヌライオンズ2018
そこで、カンヌ・ライオンズ2018のテーマは、「スリム化」「シンプル化」「ダイエット」に据えられました。拡大路線をけん引して来たテリー・サベージ会長の今年限りの引退も発表されました。カンヌ・ライオンズ事務局は、有力クライアントのCMOやエージェンシー経営陣からなる委員会を組織し意見を聞き、大幅な刷新を行いました。それは、「①会期を月~金の5日間に短縮する」「②膨れ上がったライオン(部門)を統廃合し、9つのトラックに分類する」「③ひとつの広告コミュニケーションは最大6ライオンまでしか応募できないようにする」「④ライオン(部門)の下にあるカテゴリーを大幅に減らす」「⑤登録パスの種類も簡素化し、少し低価格化する」などの変化です。
これらの変化は、当初の目的である「スリム化」「シンプル化」「ダイエット」を本当に実現できたのでしょうか。実は、ライオン(部門)自体の数は、2つ減り4つ増えて、合計26と実質増えています。確かに全体としては「シンプル」にはなったと思いますが、「スリム」になったかどうかは怪しいところです。
ただひとつ言えることは、今まで8日間に分散していた参加者(8日のうちの一部だけ参加できる低価格の登録パスが存在していた)が、5日間に集中したためか、「例年よりとても混んでる!」ことです。会場内のどこに行っても、人だらけです。
さてさて、どうなることやら。次の第2回のレポートも、会期中にお届けしますので、お楽しみに!
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