グローバルガイドライン作成に、英語に奮闘中!スイスの「社窓」から #04
突然の「上司の上司」からの依頼。それでも高評価をもらえた仕事術
プロジェクトマネジメントでの成功と失敗
マーケティングコミュニケーション領域のヘッドが私に大役を任してくれた背景は、本人には聞けてないのですが、3つ理由があったと推測しています。
ひとつは、一緒に仕事をして私の力量がどの程度なのかを知るため。日本からきているので、コーチングの一環でもあったかもしれません。2つ目は、スケジュールがタイトでしたので、タイムマネジメントする日本人というイメージ。3つ目は、数字に対する正確さ。今回の仕事は数字に対する正確さが必要でしたが、その辺がラフな人も結構いるので(笑)、2つ目同様に日本人が持ち合わせている正確さのイメージからだと想像しています。
タイムマネジメントやプロジェクトマネジメントに関しては、私はエクセルを使って細かく管理して、例えば作業別に「この仕事は何分程度でできる」といった目安を書いて伝えたりするのですが、それが彼らからすると新鮮で高い評価をもらうようになったんです。
グローバルエージェンシーとの大きな会議でも、とあるプロジェクトのマネジメントを上司が「私に任せたい」と言ってくれたのですが、参加者は「何で新参者の日本人に?」とぽかーんとした顔を並べていると、「彼がプロジェクトマネージャーとしてベストだ」とまで言ってくれました。
私からすると、光栄と思いつつも、もう他のプロジェクトでお腹いっぱいだったので戸惑いもありましたが(笑)、そのプロジェクトの成功に向けて、今は取り組むべきことを整理しているところです。
もちろん上手くいくことばかりではなく、失敗して落ち込むこともたくさんあります。先日も、あるプロジェクトのマネジメントで反省したばかり。
新しいツールを導入するために始動したプロジェクトで、もともと私はサブリーダーでしたが、導入1か月前にリーダーの女性が退職することが分かり、急きょリーダーになったんです。自分の中でどう進めれば良いか組み立てはしていたけど、サブリーダーとリーダーとでは、進め方や周囲への巻き込み方も大きく変わってきます。
それから少しして、上司との打ち合わせがあり、そこで「ツールのアウトプットを出すためのロジックはどうなってるの?」と聞かれたのですが、そこはサプライヤーが説明してくれればいいだろうと思っていて、質問にすぐに答えられませんでした。
それに対して「あなたがリーダーだから、もっと積極的にマネジメントしなくてはダメ」と痛烈にダメ出しされましたね。シミュレーションが不足している点も指摘されて、かなり落ち込みました。
ということで、喜んだり、落ち込んだりの連続です。