AD STARS レポート
「危機時こそクリエイティブをたたえる重要性が増す」韓国 AD STARSチェアマン インタビュー
住宅メーカーも「ポストコロナ時代」に向けて始動
また、新型コロナウイルス以降、健康と衛生に対する消費者の関心が高まり、非対面サービスやウイルス殺菌システムなどの新技術が導入された住居環境が増えています。
サムスン物産の高級マンションブランド「レミアン」では、コミュニティ施設の案内と予約をサポートするロボットを導入して非対面サービスを提供しています。スマートホーム技術で入居者の生活パターンを分析して、オーダーメイド型環境を提供する計画だそうです。
ほかにも現代(ヒュンダイ)建設は、ウイルス殺菌および換気システムを導入、大林(テリム)産業も、発熱を感知して汚染物質を濾過するウイルスゼロシステムを導入しています。 このように住居ブランドはコロナ禍にあっても安全で便利に生活できる環境を技術に取り入れて提供し、ポストコロナ時代を超えて消費者のニーズを満たすために様々な方向を探しています。
このように新しい日常における安全と健康が主なニーズに位置づけられ、ブランドはニーズに合わせたサービスの提供に努め、変化を始めています。 第4次産業革命と共に加速しているアンコンタクト社会は、今後私たちの生活にさらなる影響をおよぼすでしょう。これにブランドの活動はどのように展開されるべきか、客観的な観点で見極める必要があります。
――最後に、今回の世界的な危機は、マーケティング業界を長期的にどう変えると考えていますか?
私たちが今感じている大小の変化は、人類の歴史におけるターニングポイントであり、これからは新しい世界が始まっていくはずです。全世界でアフターコロナ時代に注目が集まっています。
将来どうなっていくかを語るのは難しいですが、おそらく広告・マーケティング事業はこれまで以上に変化する必要があるでしょう。エージェンシーは社会問題を解決するため、共創価値(CSV)の取り組みを開始し、目的志向のブランドキャンペーンを設計するために、従来の広告フォーマットを超えて消費者の心を捉える新しい方法を探しています。そして、この傾向はさらに速く加速し、「広告業界を再考、再定義、再設計する」というAD STARS 2020のテーマを繰り返すと考えています。AD STARSを通じて、世界中の作品に出会えることを楽しみにしています。
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