カンヌライオンズ2020リモート・レポート #02
LIONS Live 体験記。今なら録画を視聴可能、9つのカテゴリーを解説します
前回の「カンヌライオンズ2020リモート・レポート#01」でお伝えしたように、コロナ禍でリアルでの開催が中止になったカンヌライオンズ2020は、LIONS Liveという無料オンライン・イベントとして、もともと予定されていた会期(6月22日~26日)に開催されました。
筆者は5日間、平日夜にもかかわらずビールも飲まずにPCの前に座り、このLIONS Liveを視聴してみました。その体験記を前編と後編の2回に分けてお届けしましょう。
筆者は5日間、平日夜にもかかわらずビールも飲まずにPCの前に座り、このLIONS Liveを視聴してみました。その体験記を前編と後編の2回に分けてお届けしましょう。
毎晩PCの前に座って、無料のリモート・カンヌに参戦!
こんにちは!多摩美術大学で広告論 / マーケティング論 / メディア論を教えている佐藤達郎と言います。ここ数年にわたりこのアジェンダノートで、カンヌライオンズ速報をお届けして来ました。
ADK(アサツーディ・ケイ)と博報堂DYメディアパートナーズで長年働いて、10年前から現職となりました。カンヌライオンズには2002年に初めて参加してから、昨年までで16回参加しています。今回のLIONS Live視聴は「17回目の参加」と数えていいのかは微妙ですが、とにかく視聴してみました。
当初、開催時間は分からなかったのですが、発表されてみるとBST(英国夏時間)の正午12時~夕方18時頃まで。日本時間では夜8時~深夜2時頃でした。私で言えば、自宅で家族との食事を終え、オンライン飲み会も入れずに毎晩PCの前に座るようにしました。
とはいえ、家族がテレビでバラエティやニュースを見ている時間帯に、5時間や6時間もの間、英語で繰り広げられるオンライン・セミナーをずっと集中して見続けるのは至難の業。当然、集中力が切れて休憩する時間も出るだろうと予想し、事前にスケジュール表と簡単な内容の解説に目を通して「これだけは見よう」というものを幾つかピックアップして臨みました。
内容はかなりバラエティに富んでいました。誰かがひたすら喋るものから、インタビュー形式のもの、過去の事例について複数の人の証言を積み重ねたもの、スライドを使ったセミナー形式のもの、さらには5分ほどのショート・フィルム的なものまで本当にいろいろでした。