AD STARS レポート #01

パラオの誓約、コカ・コーラの音楽キャンペーンがグランプリ、韓国・釜山「AD STARS 2018(アドスターズ)」現地レポート

57カ国・2万342作品が集まる広告祭「AD STARS」

 ナノベーションの笠原 望です。8月23日から25日にかけて韓国・釜山で開催された国際広告祭「AD STARS(アドスターズ)」に参加してきました。今回は、AD STARSの特徴や受賞作について、現地レポートをお届けします。

 AD STARSは、今年で11年目を迎える韓国唯一の国際広告祭です。アジアの広告祭と言えば、ADFEST(タイ)、Spikes Asia(シンガポール)が挙げられますが、AD STARSは後発になります。ちなみに日本には国際広告祭と呼ぶことができる広告賞は、まだ開催されていません。
 
AD STARS 会場内受付周辺。
AD STARS 会場内受付周辺。
AD STARS会場のBEXCO。
 AD STARSの特徴のひとつが、エントリー数が多いこと。2018年は、57カ国から2万342作品が集まりました。この数字はAD STARSの運営側も大きく打ち出しており、メディア向けの資料では、ADFESTやSpikes Asiaのエントリー数を凌駕していることをアピールしています。



 なぜ、これだけエントリー数を増やすことができたのか。

 記者発表会で、実行委員会 チェアマンであるChoi(チョイ)Wwanjinさんは、次の3点を挙げていました。
 
  1. エントリーが無料
  2. オンラインでエントリーできる
  3. 広告業界以外の一般の人も広告祭に参加できる

 エントリーが無料、そしてオンラインでできることで飛躍的に数を伸ばしているのです。一般的な広告祭の大事な収入源であるエントリー料を取らずに運営できているのは、釜山広告祭が国などから支援を受けているからという理由もあるようです。

 
AD STARSのチェアマンを務めるチョイさん。記者発表会は、韓国語と英語で行われていました。
 ③の「一般参加」に関しては、チョイさんも特に思い入れがあるようで、「広告祭には、エキスパートだけが集まるべきだという人もいるが、一般参加者の来場も受け入れているのには理由がある。一般参加者は、広告の受け手となる消費者でもある。だから広く作品を公開し、見てもらい理解してもらうことが大事なのだ」と語っていました。
 

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録