MAD STARS

釜山国際広告祭(MAD STARS)とナノベーションが提携、2018年からの関係を深化

 

日韓のカンファレンスが連携、釜山で調印式が開催


 韓国・釜山で「2022釜山国際広告祭(MAD STARS 2022)」が8月25日から27日の3日間、3年ぶりにリアルで開催され、主催団体であるMAD STARS Organizing Committee(通称、MAD STARS)と、日本でマーケティング領域のカンファレンスを主催するナノベーションの提携が発表された。

 今回の提携は、両者が開催するカンファレンスのスピーカー依頼や参加者・スポンサー募集などで連携することにより、今までよりもアジアでの広告マーケティング界全体を活性化させることが目的になる。カンファレンスの参加者は、それぞれの国内動向だけではなく、グローバルな広い視点の獲得が可能になる。MAD STARS(前・AD STARS)とナノベーションは2018年から連携を開始し、過去にはLINE執行役員 インサイトリサーチ室 室長の室山真一郎氏(当時)をアドスターズに登壇者として派遣するなど、関係を深めてきた。

 調印式は、MAD STARS 執行委員長のファン・ジン・チョイ(Hwan-Jin Choi)氏と、ナノベーション 代表取締役社長 CEOの中野博文氏が出席し、釜山国際広告祭の会場であるBEXCO(韓国・釜山広域市海雲台区にある国際コンベンションセンター)で行われた。
    
調印式後に今後について話し合うMAD STARSとナノベーション
 

マーケティング領域にコンセプトを拡大


 釜山国際広告祭は2008年に始まり、今年で15周年を迎えた韓国唯一の国際広告祭になる。タイで開催されるADFEST、シンガポールで開催されるSpikes Asiaの後発として捉えられているが、アジアで唯一、さらには非西欧圏で唯一、地域を限定せずに世界中から作品を募集している国際広告祭である。アジアに世界の広告を紹介し、ひいては世界にアジアの多様な広告を紹介するプラットフォームとしての役割を果たしている。

 2022年に名称を「AD STARS」から「MAD STARS」に変更した。MADは広告人を意味する単語であり、奇想天外なアイデアを集めるという意味も込められている。また、Mはマーケティング、Aは広告、Dはデジタルコンテンツを表した頭文字をとって「MAD STARS」として。特に、現代のデジタル化に伴い広告の領域と役割が拡大するにつれ、同広告祭の対象もマーケティング領域全体に拡張させたいという狙いが込められている。

 今後は、広告祭を超えてマーケティングとデジタルコンテンツ領域を拡大し、マーケターとデジタルコンテンツクリエイターの参加も促していく予定になる。次回2023年からは、マーケティングとデジタルコンテンツ部門の出品カテゴリーの強化や、それぞれのトレンドを把握できるテーマを設けていく。
    
3年ぶりにリアル開催された釜山国際広告祭

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