【速報】カンヌライオンズ2023現地レポート #01

【速報】70周年「カンヌライオンズ2023」の特徴は、クリエイティビティを必要とする業種の広範化

 

初日に気づいた「カンヌライオンズ2023」3つのポイント


 1点目は、この業界(クリエイティブ業界 / 広告業界 / マーケティング業界 / コミュニケーション業界)は、「すこぶる元気そうだ」ということです。世界中からの参加者の熱気・エネルギーを感じます。

 2点目は、カンヌライオンズ70周年ということで、この70年を振り返る掲示やセミナーが複数見られることです。歴史を振り返りながら前に進んでいこうという意欲が見て取れます。
  
70周年ということで、今年のマークは「70」をあしらったもの。その「70」の中に、過去の話題作が収められています。

是枝監督も映画祭で登壇していた「ルミエール」と呼ばれるメイン会場。セミナーや贈賞式が行われます。セミナーでは手話通訳も(向かって右端)。

 3点目は、様々なことのオープン化と可視化です。その際たるものが、審査プロセスを参加者がじかに見られる機会が増えたことが挙げられます。いくつかの部門ではショートリスト(入選相当)に残ると、現地で審査員に向かって応募者がプレゼンテーションを行い、質疑応答を経てゴールド/シルバー/ブロンズを決めます。そのプレゼンテーションと審査員との質疑応答を一般の参加者が見られるプログラムが増えたようです(一部は、以前からも存在はしていました)。賞を基本とする祭典がそのコアを成す審査のプロセスを密室化せず、参加者に開いていくのは、重要な試みだと感じました。
  
イノベーション部門でショートリストに残り審査員にプレゼンテーションをする応募者。

ショートリスト受賞者からのプレゼンテーションを聞き、質疑応答をする審査員。向かって左側の前2列の方々です。

 さて、こうした今年のカンヌ・ライオンズの具体的な内容や様子については、次回以降のレポートでもお伝えしていきます。今回もこの第1回目のレポートと第2回目は会期中の現地から、第3回目と第4回目は帰国後なるべく早い時期にアップする予定です。どうぞ、お楽しみに!
  
贈賞式観覧後、会場を出る参加者。その足元にはレッドカーペットが敷かれています。
他の連載記事:
【速報】カンヌライオンズ2023現地レポート の記事一覧
  • 前のページ
  • 1
  • 2

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録