ADFEST 2024現地レポート #02

人間の感情を動かすクリエイティブとは?「ADFEST 2024」受賞作品をリクルート CDの萩原幸也氏が解説

 

人間の感情を引き出すクリエイティブと、課題の発見のクリエイティブ


 昨年の受賞作品は、従来の広告コミュニケーションという範疇を越え、社会課題を解決したソリューションが多く評価されていました。そうした受賞作品も引き続き多く、今回紹介した作品の他にも、貧困やジェンダー、アクセシビリティなどに対して、新しい技術やアイデアで取り組んだものがファイナリスト以上に多くありました。

 こうした課題から発見するクリエイティビティを如何にして生み出すかは、企業とエージェンシーといったこれまでの関係性を超えた上で、社会に向き合っていくしかないでしょう。

 一方で、海外の受賞作品でタイの「Sammakorn Not Sanpakorn」のように、人間の感情を動かすクリエイティブが多く受賞していました。これは、今回のテーマである「HI」にふさわしい結果だったといえます。

 さて最後に、そんなアドフェストを象徴するのが、会場で最後に流れるこのスタッフを讃えるムービーです。こういったスタンスが随所に滲み出ているカンファレンスだと思います。
 
The Making of ADFEST 2024: Thank you to the team behind it all

 最後と言いつつ、おまけレポートです。

 会場であり、参加者のほとんどが宿泊するロイヤル クリフ ホテルズには、とてもいい感じのプールがあります。基本的には朝から晩までスピーカーセッションがあり、夜もネットワーキングパーティーがありますので、なかなか入るタイミングがないのですが、おすすめは「朝はやくに入る」です。目が覚めて最高です。
  

 来年以降参加する皆さん、ぜひプールサイドでお会いしましょう。

 日本アドバタイザーズ協会(JAA)にて、「ADFEST 2024(アドフェスト2024)」の報告会とアワードの研究会を開催する予定で、本レポートを執筆した萩原氏も登壇します。詳細は今後、JAAのサイトに掲載予定ですのでご確認ください。
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