【速報】ブランドマーケターからみたカンヌライオンズ2024 #02
ブランドマーケターがカンヌライオンズを目指す意義とは?ヤマハ「だれでも第九」のエントリーで感じた学びと本音
広告主としてカンヌライオンズ受賞を目指すこと
私の生の言葉として、カンヌライオンズでの受賞を目指した日々は強烈で、企画・実行だけでなく、エントリー素材の制作を通常業務をしながら進めたことは忘れられない思い出です。だからこそ、いくつかの部門でショートリストに残れなかった事実に対して、現地で向き合うのはエントリーをしなかった昨年とはまったく違う経験でした。
選ばれた事例を見ながら、同僚と意見交換し、受賞作品を何度も見て、審査員のコメントも真剣に聞きました。ちなみに大まかに、総エントリーのうちショートリストが約10%、ブロンズが約3%、その後、シルバー→ゴールド→グランプリとさらに厳しい確率になっていきます。
我々が6月16日、カンヌに到着したときは、いきなり期待していた2つの部門でのリスト落ちがWeb上で判明し、少し暗い気持ちで就寝しました。翌日以降は、ショートリストが増えていき、夕食時の話題はそれ一色に。共につくり上げた広告会社の仲間たちと一喜一憂のコメントがチャットで飛び交っていました。会場ですれ違う日本企業の人からも温かな応援コメントをいただいたり、企画やエントリーフィルムへのご意見(ご指導)をいただいたり、本当に最後の最後まで「自分ごと」にできる経験でした。
LUXURY & LIFESTYLE部門では、ショートリストに日本ブランドで唯一選んでいただきました。その背景と意義については帰国後にさらに掘り下げて考えてみたいと思います。
このような心境は、エントリーをして現地を訪れるから得られたものだと思います。世界中からカンヌを目指すブランドが多いのは、そのプロセスが組織に与えてくれるポジティブな影響を示していると感じます。もし新たにカンヌを目指すブランドのマーケターがいたら本当に心から応援したいと思います。
2度目のカンヌライオンズ出張を終えて
昨年に続いて2度目のカンヌライオンズ。本稿では意識してブランド目線に徹しましたが、現地では広告会社、プロダクション、研究機関、コンサルティングファーム、総合商社、メディアなど、本当にさまざまな方が参加されています。
2015年から今年で8回目の現地勉強会を開催してくださっているキラメキさんや実施に携わる方々、初参加者へのサポートをするコミュニティを運営されている方々、そして国内のカンヌライオンズ代理店を務められる日本経済新聞社の皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
非常にたくさんのインプットをくれた今年のカンヌライオンズは閉幕しました。今回の経験をもとに、来年は入賞するために奮闘していきます。Merci.
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