アセアンのリアルな生活者の姿を追う #05
「姿勢を評価してほしい夫」と「実態で評価する妻」 タイと日本の家事シェア【博報堂生活総研アセアン 帆刈吾郎】
日本では理想の役割分担とされるフレキシブルタイプ(柔軟型)だが
こちらは、前回もご紹介した日本の博報堂生活総合研究所が調査した、日本における夫婦の役割分担タイプの比率です。妻の理想とする役割分担は41%でトップが柔軟型となっています。
伝統型が依然、現実ではマジョリティとなっている現実の役割分担から一気に平等型を理想とするのは気が引けるということかもしれません。アセアンでの調査結果を考えると柔軟型の役割分担を取り入れても、妻側の満足度はあまり上がらない可能性があります。
企業のマーケティングを考える上でも、フレキシブルな役割分担家族は、夫婦どちらが何のタスクに責任を持つのかが見えにくいことから、とらえにくいターゲットといえるかもしれません。
【調査概要】
- アセアンでの調査
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- 博報堂生活総研アセアン男女平等意識調査
- ネット調査
- 一般生活者 男女20~49歳(SECのA~C層を対象)
- シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム
- 総計5000サンプル(各国1000サンプル)
- 各国の人口構成に準じたサンプル割り付け
- 調査実施 : 2017年8月
- 日本での調査
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- 博報堂生活総研 家族調査
- 首都40Km圏
- 訪問留め置き調査
- 妻の年齢が20-59歳の夫婦が同居する世帯
- 630世帯、計1260サンプル
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