London International Awards

【LIAレポート】電通の若手コピーライターが体験、次世代のクリエイティブリーダーを本気で育てるプログラム

 

「放課後」こそが宝物


 ここまでの内容で、十分充実した経験だったことがお分かりいただけると思うのですが。この研修、最大の特徴はEvening Free だったことだと思います。毎日まだ外が明るいうちに研修が終わり、解散。つまり夜は、他の参加者たちと交流を深めるチャンス!なわけです。

 そう。実はこの放課後の時間こそが、いちばん濃くて、思い出深くて、かけがえのない宝物になりました。

 一緒にご飯を食べて、飲んで、ラスベガスの街を観光しながらおしゃべりする時間が本当に楽しく、豊かでした。くだらない雑談から、自国の文化の話、担当している案件について、そもそもなぜこの業界に入ったのか、で、結局いつも何時まで働いてる?といった話題まで(笑)。ちなみにどの国でもみんなハードワーカーでしたよ。

 なんだ、海外の人って全然違う価値観で働いてるものだと思ってたけど、みんな同じじゃん!私もがんばらなきゃじゃん!と、モチベーションが爆上がり。ここで得たエネルギーのおかげで、きっと数年は生きていけると思います。

 また、いまこの年次のタイミングでコミュニケーションの原体験を思い出すことができたのは、すごくまっさらな気持ちになれてよかったです。うまく伝えられないと、やっぱりもどかしい思いをするものですし、伝わるってこんなにも嬉しいことでしたっけ? 拙い英語で相手を笑わせられたときの喜びは、カジノの何倍もドーパミンがでるものでした。
 

夕食後にラスベガスの街を5時間散歩。ヤングなので。
 
 
いまやラスベガス名所になったスフィア、オメガマートにも足を運びました。
 

眠らない街にたくさんの刺激を受けて。

 LIAisons は「つながり」を意味する言葉を文字っているそうなのですが、まさにたくさんの人と出会い、関係を築けた機会でした。それも同じ国ではなく、遠く離れた場所でそれぞれ戦っている人たちだからこそ、ライバルというより仲間の意識を強く持てた気がします。このつながりをずっと大事にしたいです。

 帰国後の変化としては、仲良くなったあの子たちに「Cool!」って言われる仕事にしたいなあ、とか、あのイタリア出身のCDにこのコピー見せたらなんて言われるかなあ、など、仕事をするなかで具体的に浮かぶ顔がグローバル化しました。アイデアに対してより厳しい目を持てるようになった気がします。
 
よく一緒に講義を受けた2人と。帰国後もチャットで会話したりと関係が続いています。
 
異国のDrinking Gameを教えてもらった夜。
 

 そしてやっぱり、私はこの業界でがんばる人たちのことが好きです。好奇心があって、考えが鋭くて、発想豊かで、チャーミングで、人が良くて、リスペクトの空気があって。あらためて自分は幸せな環境に身を置いているんだなと自覚しましたし、そんな人たちとこれからも一緒に働けたらいいなと思ったので、未熟な自分を日々鍛えながら、まだまだ足掻き続けたいです。


貴重な学びの機会を本当にありがとうございました!
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