マーケター海外出張レポート Insights from Abroad
ピュレグミをイベントでサンプリング カンロのマーケターがロサンゼルス出張で感じた若者カルチャー最前線
2025/11/21
グローバル化が進む中でマーケターに求められるのは、国内にとどまらず、世界の現場を肌で感じ、街の風景や人々の様子から重要な兆候やインサイトを読み取って、その知見を自身の実務に生かす視点だ。本企画では、所属企業の業務で海外を訪れたマーケターの方々に、出張先での体験や学びを寄稿いただく。現地の市場トレンド、消費者行動の違い、展示会やカンファレンスの最新動向、そして異文化との出会いによる気づきなど、現地で見た・聞いた・触れたことの記録は、日常の業務では得がたい示唆に満ちている。実務に直接的/間接的につながる発見や課題感を共有することで、読者のマーケティング活動に新しい視野を取り入れるきっかけを提供する。
今回の執筆者は、キャンディ市場を牽引するカンロのマーケティング本部CX推進部に所属するAさん。ピュレグミの米国進出に合わせてロサンゼルスで行ったサンプリングイベントで得た学びと、宿泊地近くのスーパーマーケットの観察での気づきをレポートしてもらった。
今回の執筆者は、キャンディ市場を牽引するカンロのマーケティング本部CX推進部に所属するAさん。ピュレグミの米国進出に合わせてロサンゼルスで行ったサンプリングイベントで得た学びと、宿泊地近くのスーパーマーケットの観察での気づきをレポートしてもらった。
サーフィン大会とUCLAで、ピュレグミをサンプリング
<執筆者>
カンロ株式会社
マーケティング本部 CX推進部
A氏
マーケティング本部 CX推進部
A氏
9月16日から23日の1週間、ロサンゼルスに出張してきました。
出張の主目的は、「ピュレグミ」の米国進出に合わせてロサンゼルスで実施したイベントのお手伝い。サーフィン大会「Super Girl Surf Festival」と、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)周辺で開催されるイベント「Westwood Village Block Party」の会場で、ピュレグミのサンプリングを行ってきました。
さらに、宿泊地のトーランス周辺にある様々なスーパーマーケットも観察してきました。
そこで得られた学びや気づきを、レポートしてみようと思います。

サーフィン大会でのサンプリング
まずはサーフィン大会でのサンプリングから振り返ってみます。
9月19日~21日の3日間行われた「Super Girl Surf Festival」は、カリフォルニア州オーシャンサイド(サンディエゴの最北にある街で、サーフィンのメッカ)で開催される、世界最大級の女性向けスポーツ・音楽・ライフスタイルイベントです。
女性のエンパワーメントをテーマに、スポーツ・音楽・カルチャーを通じて、若い女性たちに社会的・文化的・教育的な機会を提供することを目的としているそうです。

会場では、スポーツだけでなく、音楽ライブやeスポーツ大会、フィットネス体験、女性起業家によるトークセッションなど、多様なコンテンツが展開されていました。また、地元の飲食店やブランドが出店しており、地域との連携も強く感じられました。
若年層女性をコアターゲットに、ファッションやライフスタイルのトレンドを発信する場としても機能しており、ブランド露出の機会が豊富でした。
イベントの様子はInstagramで投稿しています!
UCLAの新入生歓迎イベントでのサンプリング
9月21日には、「Westwood Village Block Party」でサンプリングを行いました。
Westwood Village Block Partyは、ロサンゼルスのUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)周辺のWestwood Villageで毎年開催されている、学生と地域をつなぐ大型イベントです。
UCLAの新入生歓迎イベントと連動しており、学生・教職員・地域住民が一堂に介し、ゲーム、フードトラック、地元店舗の出店、音楽ライブなどが行われ、フェスティバル感が満載です。
実際にピュレグミを試食した学生からは「フルーツそのものの味でジューシー」と高評価を得ました。また、米国のお菓子はパッケージから味が分かりづらい傾向があるため、ピュレグミのようにフルーツの画像が大きく載っているパッケージは、視覚的にも受け入れられやすいと感じました。
Instagramアカウントをフォローしてくれた方にはもう1袋プレゼントする施策を実施したところ、約8割の学生がフォローしてくれ、予定より1時間早く配布終了となり大盛況でした。
このイベントに企業としてスポンサードすることには、次の2つの意味があると感じました。
1:Z世代とのブランド接点の最適化
学生の「初めてのLA生活」に寄り添う形で、ブランドが“思い出”の一部になる設計が可能だと思いました。「学生時代の思い出の味」「初めてのLAで出会ったブランド」として、長期的なファン形成が期待できると感じます。
2:スポンサー企業の多様性と戦略性
Coca-Cola、IKEAなどのグローバルブランドが参加しており、学生層へのアプローチを重視していることがうかがえました。教育機関との連携を通じて、企業の社会的イメージ向上にもつながっていると感じました。
こちらのイベントの様子もInstagramで投稿しています!







メルマガ登録
















