マーケター海外出張レポート Insights from Abroad

ピュレグミをイベントでサンプリング カンロのマーケターがロサンゼルス出張で感じた若者カルチャー最前線

 

トーランス周辺のスーパーマーケットを観察


 宿泊地のトーランス周辺にある、様々なスーパーマーケットも観察してきました。トーランスは、日本企業が多く存在し、全米でも日本人及び日系アメリカ人が最も集中している都市の一つです。市人口における日系人の割合は10%に達するそうです。

 観察を通じて得られた、商品開発や販促、店舗設計など、多方面へのヒントになりそうな6つの気づきをまとめてみました。
 
1:アジア系食材を取り扱う専門SMが多い
2:パッケージデザインが洗練されている
3:プライベートブランドの存在感
4:陳列の工夫
5:パッケージに“健康”を訴求する表現が多い
6:多言語対応が進んでいる

1:アジア系食材を取り扱う専門SMが多い
 トーランスは日系・韓国系・中華系のコミュニティが強く、スーパーにはアジア系食材が豊富です。また、メキシコ系も多く、チリパウダーなど香辛料が効いている商品が多いのも特徴のひとつです。
 



2:パッケージデザインが洗練されている
 カラフルで視認性の高いデザインが多く、シズルや味の訴求よりも棚での目立ち方を意識していると感じました。
 

3:プライベートブランドの存在感
 Ralphs、Vons、Trader Joe'sなどの大手スーパーでは、プライベートブランド商品の棚占有率が高く、価格競争力とブランド信頼を両立していると感じました。安価ながら高品質を訴求する戦略が浸透しています。
 


4:陳列の工夫
 季節感やテーマ性を持たせた陳列が多く、買い物が“発見”につながるよう工夫されています。陳列は「見せる」より「手に取らせる」ことを重視していて、手に取りやすい高さや導線設計がしっかりとされていると感じました。
 


5:パッケージに“健康”を訴求する表現が多い
 特別にオーガニック志向のスーパーでなくとも、「Organic」「Non-GMO」「Gluten-Free」といった表示が目立ち、健康志向が強い消費者層に対応していました。サプリメントも種類豊富で、売り場も多く確保されていました。
 



6:多言語対応が進んでいる
 英語に加え、日本語・韓国語・スペイン語などの表記が見られ、地域の多様性に対応していました。特に日系スーパーでは、POPやレシピ紹介が日本語で書かれており、親しみやすさを演出していました。
 

 

未来に向けて:米国市場でも選ばれるブランドを目指す


 今回の出張を通じて、現地の若者カルチャーや健康志向を肌で感じることができ、ピュレグミの「米国市場におけるポジショニング」を改めて考える貴重な機会となりました。

 今後は、グローバルブランドとしての視点から、製品開発や店頭販促に生かせるアクションプランを検討し、ピュレグミが米国市場においても“選ばれるブランド”として定着することを目指していきます。
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