「ADFEST」萩原幸也氏レポート #6

アジアを代表する広告祭「アドフェスト2026」 ハイネケンも語った「人間の本質」に立ち戻る重要性【リクルート 萩原幸也氏】

前回の記事:
「ADFEST 2025」受賞11作品をリクルート萩原幸也氏が解説、衝突の先にある新しい可能性が見えてくる
 アジアを代表する広告クリエイティブの祭典「ADFEST 2026(アドフェスト2026)」。今年は3月19日から21日に、タイのパタヤで開催されました。会場には56都市から770人の参加者が集まり、セッション、アワード、ワークショップ、ネットワーキングパーティーなど盛り上がりを見せました。
アジェンダノートでは、現地参加したリクルート マーケティング室 クリエイティブディレクターの萩原幸也氏によるレポートを全3回の記事に分けてお届けします。初回となる本稿では、今年のアドフェストのテーマ「Human+」に込められた意味と、それを象徴するセッションを振り返ります。
 

 

2026年のテーマは「Human+」


こんにちは。リクルートでクリエイティブディレクターをしている萩原幸也です。ADFEST(以下:アドフェスト)には、今回で5回目の参加になりました。なぜそんなに行ってるんだ?という話ですが、私にとって世界のクリエイティビティ、そしてビジネスアイデアを浴びられる場として、またネットワーキングの場として最適であるという合理的な理由があるのですが、それ以上に単純に「アドフェストが好き」というのがあります。このあたりは本記事を通して感じ取っていただければと思います。
 


今年はジュリー(審査員)の皆様からもコメントをいただきましたので、セミナー/受賞作品/審査員コメントを3本の記事に分けてお届けしたいと思います。
 
アドフェストは、アジアにおける国際的な広告賞をつくるという創設者の想いを込め、1998年に誕生した広告祭です。現在ではアジア最大級のクリエイティブの祭典へと成長しています。世界各国からマーケティング、広告、クリエイティブ業界のトップが集い、課題解決に向けたアイデアを交換したり、インスピレーションを得たりする場になっています。

まずは、会場の様子をお届けします。



アドフェストでは、毎年テーマが設定されています。今年は「Human+」でした。ざっくり「AIと共存する」という抽象的な解釈をして会場入りましたが、受賞作やジュリー(審査員)のコメントを聴きながら「人間中心に考える」「文化への共感」「生活で役立つ」という具体的な定義も見えてきました。会場でも度々流れたテーマムービーと会場の様子を繋げた映像をご覧ください。
 
ADFEST 2026 Showreel

ちなみに、こちらのテーマムービーはGEEK PICTURES、The Post Haus、Primary Color Musicが共同制作したオープニングアニメーションで、実写とAIを組み合わせた手法が採られているそうです。
   
エントリーされた作品の展示会場の様子

こちらはアワードのエントリーに使用されたパネルや映像などが展示されている場所です。グランデ、ゴールド、シルバー、ブロンズ受賞作品以外の情報が閲覧できる貴重な機会になっています。

今年のロータスアワードには、合計1,405件のエントリーがあったそうで、例年より少なめです。ちなみにロータスとはアドフェストにおける「賞」で、直訳すると「蓮」になります。アワードのトロフィーも蓮の花弁を模しています。
  
「蓮」の花弁をモチーフにしたアドフェストのトロフィー

公式のネットワーキングパーティーは、初日と最終日に行われました。公式以外のネットワーキングパーティーも、エージェンシーやプロダクションが主催し、パタヤの各所で開催されています。

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