“フォトジェニック”と“ムービージェニック”


 最後のパターンは、今や王道になった“フォトジェニック”、または“ムービージェニック”を意識することだ。やはりカスタマイズできるパッケージは、”フォトジェニック”を狙ってのものが多いだろう。

 一番インスタントなケースは、スターバックスで自分の名前を店員さんが描いてくれたカップをSNSにあげるパターン。しかし最近は、Instagramの一投稿に多くの情報量が求められるからか、カスタマイズするプロセスやストーリーが含められていることも多い。

 今回の「TOUCH-AND-GO COFFEE」も、デザインがおしゃれだという理由が前提にあるものの、単に名前のラベルを店員さんが貼ってくれるだけだったら、ここまで広がっていなかったように思う。
 

私たちの「遊び」を拡張してくれるプロダクトを


 SNSから情報収集する日々を送る現代において、プロダクトの見た目が「思わず人に伝えたくなる」ことの重要性は、日々高まっている。

 そして、その”遊び方”も多様に広がってきているのも事実だ。

 単に「その人だけのオリジナルボトルができたら面白い」という発想だけではなく、”○○がカスタマイズできたなら”、”○○がほかと違ったら”に頭を捻り、私たちの”遊び”を拡張してくれるプロダクトを、私たちは待っている。