ロイヤルユーザーを重視するメリット
そして、顧客といったときに誰を見るのか、というのも重要です。規模の大小、国内外のさまざまな企業に勤務したり、協働したりしてきましたが、ビジネスの成長を考えるときに「新規顧客の取り込み」という方針は、マネジメントにも担当者にも魅力的に響きます。活動は派手だし、ユーザー数が増えるので成長している実感を得やすいものです。現状を否定して、新しいステージにいけそうな感じもします。
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とはいえ、いまの売り上げの100%はユーザーに、利益の大多数はロイヤルユーザーに依存していることを忘れてはなりません。そして、彼らから学べることはとてもたくさんあります。
新規顧客への拡大にしても、いまのロイヤルユーザーと似た人たちに試してもらうことが効果的で効率的です。ひょっとすると、彼らは知識だけでなく活動においてもわれわれを助けてくれるかもしれません。
可能であれば、ロイヤルユーザーとコンタクトを取れる仕組みをつくると、ブランドのヘルスチェックをしたり、将来の方向を占うのにも役に立ったりすることが多いでしょう。
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