■3社目:VICE(ドイツ・ベルリン)
3社目は、ドイツ・ベルリンにあるVICE(ヴァイス)を訪問しました。ハイセンスなオフィスで、なんとワンちゃんがお出迎えしてくれました。
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1994年にカナダでフリーペーパーとして創業したVICE。現在では、ミレニアル世代を中心にグローバルで指示を集めるデジタルメディアを展開しています。同社が成功できた理由は、「ユーザーの声を聞き続けてきたからだ」とのこと。
「聞くこと」はシンプルだけど、難しいことです。VICEは常に様々なオーディエンス層と、異なるパッションポイントで会話を続けています。VICEにはVice Voiceというリサーチツールがあり、オーディエンスへの調査を年に1回実施。街中で聞き取りを実施し、文化的にダイバーシティのあるチーム構成で働く、といった活動をしています。
彼らは、これを「Cultural Immersion(カリチュアル・イマージョン:完全に浸りきって理解する)」と呼んでいました。VICEはデータやインタビュー、ニュースやトレンドなど周りにおきていることに対して、会話し、観察し、感じるようにしています。
また、VICEはメディアとして、ビデオコンテンツを打ち出した先駆者です。ビデオコンテンツでミレニアム世代の顧客にいち早く寄り添ってきたメディアなので、ブランド(広告主)よりも顧客との関係性は強いと自負していました。
例えば、「女性の社会進出」をテーマにした動画を依頼された場合、クライアント(広告主)の会社の取締役が男性しかいなかったら、彼らはそうした企業に提案しないそうです。上辺だけ取り繕って、ビジネスをしないことがポリシーだそう。特に、この図はVICEを表していて面白いと思いました。
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仕事を進めていくときに、彼らは仕事を「広告」と一括りにせず、「文化・メディア・コミュニケーション」として捉えます。今後、コンツンツのスタイルが変わっていくとしても、人々の声をキャッチアップして、それに寄り添い、トランスフォーメーションしていけば、その姿勢は顧客に必ず伝わると語っていました。