Instagramは「映え」から「可愛くて役に立つ」へ
例えば、Instagramはもはや皆さんご存知の「映え」だけでは語られなくなっている。これは私の検索ページにでてくるDiscoveryだ。
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もちろん、私の見ているコンテンツに紐づいている内容なのだが、いわゆる「映え」な投稿ばかりではないことが分かるだろう。そして、文字が多い投稿もきっと見つかるはず。
Instagramに詳しいある友人が、今は「保存数」が大事だと教えてくれた。そして「保存されるような情報を発信するのが大事だ」と言う。
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つまり、Instagram上での行動は「発見→感動(映え!)→いいね!」の流れから、「検索→発見→保存→見返す」に変動しているのだ。だからこそ、写真が可愛いのはもちろんのこと、「1投稿に情報が詰まっていて、分かりやすい」投稿が求められている。
続いて、私の友人のInstagramでの投稿だ。「インスタ映え」な写真とともに、必要な情報が的確にテキストで記載されている。
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Instagramは、機能的な情報を載せるというトレンドに移ってきているのである。
「映え」という言葉が大流行した頃、多くの女子たちは「Instagramは自分が編集長の雑誌なんです」と語った。
それは、多くの場合、写真加工のテイストや統一感を指していたが、最近はそれがさらに進化し、可愛いだけじゃなく役立つ情報を見やすく掲載することが差別化につながっている。写真と情報が丁寧に掲載されたアカウントは、まさに「雑誌」になってきているのである。
ちなみに余談だが、最近は「ひと目見て分かりやすい情報が求められている」という意味で、TwitterとInstagramの情報の性質が似てきているようにも思う。
友人が書いたnoteで語ったバズツイートの法則は、基本的にはInstagramにも当てはまる(参考:【バズツイートから考察】人に届ける140字の効果的なまとめ方 )。
この「端的に」「すぐ見てわかる」「必要な項目を満たした情報」という人気の投稿の特徴は、検索される対象としてのソーシャルメディアと似通ってきているのだ。